ランニング:帝立修剣学院
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流に例えるなら、滅殺剣剣技<撃滅>。
二本の木剣が衝撃音を放ち、二つとも吹き飛んだ。
勿論、ロウガ先輩の剣は有るわけで、
「……見事!」
「……剣を向けて言う言葉ですか?」
降参を示す両手上げをすることとなった。
「しかし成長したぞ、ライト」
「有り難う御座います、ロウガ主席上級修剣士殿」
腰を折って、俺は礼をする。
「ですが、まだまだ先輩の剣には敵いません」
「謙遜するな。剣の軌道を読めていたでは無いか」
「実践するには程遠いですが」
ぶっちゃけ、アシスト無しの軌道を読むのには困難を極める。実践するにはあともう少し練習せねば行けないだろう。
「ふふ……それより、最後だから問うが、お前のアインクラッド流とやらには先が在るのでは無いか?」
「!?何故それを?」
すると、ロウガ先輩は言う。
「お前と仲良くしてる女子……エルステール姉妹だったか?彼女らが言っていたぞ?先輩方の卒業にする、もしよければ先輩もライトに頼んで見ては?とな」
俺は顔に手を持っていく。
……あいつら、後で何してくれよう。
すると、ロウガ先輩は言う。
「まぁ、私は無理強いはしないよ。彼女らの修剣士はとっても嬉しそうだったがね?」
……出た、ロウガ先輩のビーストハンター。
俺は諦めて言う。
「……解りました。俺もユイリやユリアの様にアインクラッド流の先を御見せします。……連続剣と言うその先を」
すると、ロウガ先輩は微笑む。
「連続剣とな?これはこれは……うむ、楽しみにしているぞ。して、何時かな?」
「明日、安息日として指定されていますが、その連続剣を贈り物として先輩に見せます」
「面白い。これこそ我が傍付き練士よ!!」
バンバンと背中を叩かれ、俺は苦笑いしか出来なかった。
高等練士寮に戻った俺は、階段を登り、カウンターの女史に騎士礼をして話し掛ける。
「ライト初等練士、帰着しました」
「宜しい。後四十分程で食事の時間です。遅れずになさい」
ここの寮監、ユルリア女史から解放され、すぐに二階の208号室に行く。そこが、俺とユイリ、ユリアの部屋だ。
この南セントリア修剣学院は、特別な事情が無い限りは男女別なのだが、ユイリ、ユリアの姉妹が……と言うよりアリシアさん効果で同じ部屋になったのだ。苦労が多い部屋でもある。
「ただいまぁ……」
扉を開けて入ると、ユイリとユリアが居た。
……着替え途中で。
「き」
「き?」
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」
「うわぁあああああああっ!?」
ユイリが叫び、ユリアは硬直。
俺は、物を投げられて部屋から出た。
数分後、俺はお怒りの二人からお叱りを受けていた。
「……しんっじらんない!!本当に人
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