三弾 黒と緋の戦舞
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に二刀小太刀を持ったまま、勢いよくその場を駆け出した。
「まだやる気かよ」
「まだよ!あたしはこれくらいじゃ倒れないわよ」
彼女はそう言って二刀小太刀を振るってきた。
俺は装飾銃を発砲して彼女の動きを止めようと3連続早撃ちをまた使った。
「今度は解るわ。右肩に来るわね。
もう2発は……跳弾??」
彼女の呟き通り、1発目は右肩を狙って撃ったがそれは読まれていた。
2発目、3発目は彼女の足元のアスファルトに落ちた銃弾が跳ね上がり彼女の左手、右膝に向かって飛んでいったが当たる寸前のところで彼女が身を捻りその場から飛び跳ねて弾を避けてた。
何だ今の動きは?
狙ってやったというより身体が反応して咄嗟に避けた感じだったが普通避けられねえぞ。
彼女に向けて再度牽制の為に発砲しようと装飾銃を向けるが……。
……チッ。手の痺れでまだ発砲できねえ。
両手撃ちで銃をワイヤーに固定して撃っていたがやはり重量2.5qの大型拳銃の反動は凄まじく、3連続早撃ち、6連続早撃ちに加え、跳弾を放つ反射ショットなんてもんを使ったせいか手が痺れてまともに銃を握れねえ。
「やあぁ」
彼女が右手に持った小太刀を振り下ろしてきた。俺は装飾銃の爪でガードしつつ、後ろに飛んで続けて放たれた左手に握られる小太刀から繰り出された横振りの一撃を避ける。
「くっ、この。このぉぉぉ」
二刀小太刀をブンブン振り回して迫ってくる彼女の背後に鎌を持った死神がいるかのイメージが一瞬浮かぶ。
何だ、コイツ??
ちょっ、ヤベエ。切れたリンスレットと同じくらいヤベエよ。
「はあぁぁぁ」
「ぐっ、このヤロー」
装飾銃でガードしつつ、小太刀を受け流した後にできる僅かな隙を狙い装飾銃を使って打撃を試みる。
「おりゃあぁぁぁ……黒爪??」
「っ??」
捻ねった身体と装飾銃の爪を使い相手に一度で4連撃を入れる強力な打撃技を放ったが____________ヒュンと空気を切り裂く音のみが聞こえて、当たったという手ごたえは全くなかった。
彼女は装飾銃が振るわれた瞬間、後ろにバックステップしながら素早く小太刀でガードしながら回避した。
普通なら当たる筈の攻撃をさっきから目の前の少女はことごとく避けていた。
「危なかったわ。
躱さなかったら気絶させられてたわね」
「何でアレを躱せるんだよ!
まさか、|予見眼《
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