命蓮寺にいくことになる(18禁目指したけどだめそう)。
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くっつけたようなネズミの耳、灰色のワンピース、胸元の小さいペンデュラム、そして巨大なダウジングの棒。間違いなかった。
「……、ナズーリン、か」
「ほぉ、私の名前を知っていたか。そう、ナズーリンだ。怪我はなかったかい?」
「あぁ、大丈夫だ。軽く鬱血はしてるみたいだが、問題なさそうだ。そっちの2人もありがとう。名前は、虎みたいな格好の人が寅丸 星で、セーラー服のあんたは村沙 水蜜だろ?」
「私達のこともご存じでしたか。これも我々妖怪が少しずつ人間に受け入れられているということ。聖の努力は、無駄にはならなさそうです」
「そうだね〜。でも、もうこの人里には人間はいないと思っていたんだけど、見つかって良かったよ。立てる?」
「あぁ、大丈夫だ。よっと」
暗基はゆっくりと立ち上がって、改めて礼を言った。
「改めて、3人ともありがとう。おれは暗基零。この異変を解決するために紫にここにつれてこられた、外の世界の人間だ。異変を起こした暗基優理亜の弟でもある」
「暗基零!? ということは、この方が、聖の言っていた最後の希望ということですか!?」
「そうだねご主人。とりあえず落ち着こう」
「え、なに、どうした?」
暗基の名前を聞いて興奮する星と、それを落ち着かせようとするナズーリン。それを見て何があったのかを聞こうとすると、村沙が暗基の前に立って言った。
「今私達がこうして里の中を見回りしていたのは、いずれ来る幻想郷の最後の希望と言える人を見つけたら、私達のお寺、命蓮寺に案内するためなんだ」
「命蓮寺に? それはまたなぜだ?」
「我々の寺の住職、聖 白蓮というのですが、貴方に頼みがあるとのことです。まぁ、聖の頼みというよりは、命蓮寺全体での頼みなのですが」
「つまり、黙って寺に来てくれってことでいいんだな?」
「要はそういうことだ。問題ないかな?」
「あぁ、おれは問題ない。だけどアイツらはどうする?」
そう言って暗基は、霊夢、魔理沙、咲夜が吹っ飛んでいった場所を指差す。どうやら3人は気絶していて、元の状態に戻ってはいるようだが、用心に越したことはない。するとナズーリンが多少嫌な顔をしながらもこういった。
「心配ではあるが、問題ないだろう。もしまた何かあるようなら、私達で止めるさ」
「そうか。じゃあ問題ないな。ファンネル、霊夢、魔理沙、咲夜を運んでくれ。命蓮寺にいくぞ」
ナズーリンの言葉を聞いて安心した暗基は、ファンネルを呼び出して3人を運びながら、ナズーリン、星、村沙に連れられて命蓮寺へと足を進めた。
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