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フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第一章 土くれのフーケ
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も遅くはないわ!ギーシュに謝りなさい!そうすれば許してもらえるわ!」
「あ・・・」
―――――もう止めよう・・・。い、今出ていって謝れば、きっと許して・・・―――――
何だか遠い昔に聞いた言葉と重なった。
「いや、ないね。それにここで俺が逃げたらお前まで馬鹿にされるぞ。」
「で、でも私のためにそんな・・・」
―――――で、でも、あなたまで・・・―――――
また重なる。ああ、そっか。コイツ、アイツに似てるのか・・・。
「それにいい機会だ。お前が召喚した使い魔の実力を試す、な。」
と言って、架はルイズから剣を受け取り、下がるよう促した。
「お待たせ。」
「話し合いは済んだかい?では始めるとしようか。」
そう言って、バラを掲げるギーシュ。どうやらあれはバラの形をした杖だったらしい。
呪文を呟くと同時に花びらが一枚はらりと落ちる。と、次の瞬間には女騎士の形をしたゴーレムの姿となった。
「僕は『青銅』のギーシュ。よってお相手はこの『ワルキューレ』が務めさせてもらう。」
「なるほど。錬成の魔法か。」
「平民のくせによく知っているね。始めよう。合図は君の好きにしたまえ。」
「そうか。」
と呟いた瞬間、架が走り出した。一気にワルキューレとの距離を詰め、剣を振り上げる。
「なっ!?」
平民とは思えない速さにギーシュは驚愕の声を上げ、慌てて自身のゴーレムに対応するよう指示する。
ガキィィン!!
と金属同士がぶつかり合う音が響く。それに観衆はわぁぁぁ!と盛り上がる。
それから数分間、切り合いが続いた。その光景にギーシュやルイズ、生徒たちは唖然と見ていた。
何せただの平民だと思っていた者が、ギーシュのワルキューレに全く引いていない。ルイズもまさかここまでとは思わなかったのだろう。
「(うん?体が軽いな。それに・・・)」
そんな中、架は自身の体の変化を感じていた。そして何か頭のなかに入りこんでいく。今までやったことがない動きも簡単にできてしまいそうな、そんな感じ・・・。
「(試してみるか・・・)」
暫くの剣の打ち合いの後、架はスッと姿勢を低くした。そして、切り上げと共に飛び上がる。
「虎牙・・・」
力いっぱいの切り上げにゴーレムも宙に浮く。
「・・・破斬!!」
「なあっ!!?」
宙に浮いたゴーレムをさらに力を込め切り下す。地面に叩き付けられたワルキューレはバラバラに砕けた。
「うそ・・・」
とルイズも驚きの声を漏らす。だが、更なる驚愕がルイズたちを襲う。
「ええいっ!くそっ!!」
と、再びギーシュが杖を振るう。すると今度は六体ものゴーレムが出来、一斉に架に襲い掛かる。
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