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フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第一章 土くれのフーケ
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いう少女を起こしにかかっていた。
「ルイズ、起きなさい。」
「う〜ん・・・、ふにゃあ・・・」
「寝ぼけてないで。ほら、貴女の使い魔が目覚めたのですよ。」
「使い魔ぁ!!??」
「うきゃあ!!」「(ゴッ!) がっ!!?」
ヴァロナからまたも驚愕の単語が出たため、つい大声を上げてしまう架。それに驚いたルイズがガバッと起き上がり、その後頭部が背後にいたヴァロナの鼻を直撃した。
「えっ、あ、あなた!目が覚めたの!?」
「フザけんな!何で俺がお前の使い魔に・・・」
「まだどこか痛むの!?誰か呼んでこようか!?」
「そもそもそんな記憶は・・・」
「お前らちょっと待て・・・ああ間違えた!お二人とも、どうか落ち着いて!!」
気が動転しているのか全く話が噛み合っていない二人を、ヴァロナは痛む鼻を抑えながら止めに入るのだった・・・。
―――20分後。
「で、確認しますとルイズは確かに架君を召喚した。しかしあなたにはその前後の記憶はなく、そもそもここがどこなのかすら分からないと。これでよろしいですね。」
「ええ。」「ああ。」
すっかり落ち着いて状況の確認を行う三人の姿があった。
というか、落ち着いて整理すればたったこれだけなのにこんなに時間を要してしまったことにヴァロナはため息をついた。なんだか髪の毛が数本抜け落ちたような気がする。
「ともかく、ルイズは今から授業にでなさい。架君は目が覚めましたし、見たところもう大丈夫そうですが念のため確認を。二人の疑問の埋め合わせはその後に行ってください。」
「分かりました。」
「ええ!でも「ルイズ」
素直に応じた架に対し、まだ何か言おうとするルイズをヴァロナは言葉で抑えた。
ニコリと笑みを浮かべて、
「あなた、ここ二日の授業を全てサボっていますよねぇ。使い魔の緊急事態だったため容認してきましたが、これ以上は許しません!」
「は、はい・・・。」
どす黒いオーラを放ちながらの言葉にルイズはコクコクと頷くしかなかった。ヴァロナの張り付いたその笑みは明らかに「もう勘弁してくれ」と言っていた。
ルイズの返事にヴァロナは「よろしい。」と言い、
「では私はコルベール先生に伝えておきますので・・・」と部屋を出ていった。
続いてルイズも出ていこうとしたが、パっと架の方を向き、
「とにかく無事で良かった。」
「・・・!」
柔らかに微笑み、今度こそ部屋を出ていった。
その微笑みが誰かと重なったような気がしたが思い出せない。
一人残され、気まずそうに頬をかきながら
「使い魔か・・・」
とりあえず親友の口癖を借りることにした。
「・・・何でさ。」
その日の夜、学園内に建てられた学生寮にあるル
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