マブラヴ
0852話
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、何よりコーネリアやスレイはパイロット、あるいは戦士としてはともかく科学者としては見られなかったから、シャドウミラーの代表でもある俺との面会を望んだといったところか。
だが、疑問も残る。例え日本にある基地の副司令官だとしても、所詮はそれだけの人間だ。とてもではないがオーストラリア政府に対して顔が利くとは思えないんだが……さて、その辺はどうなっているんだろうな。
ともあれ、こっちは会ってみても何か不利益がある訳でも無し。特に問題は無いか。
「こっちは構わない。いつにする?」
『香月博士は、すでにこちらに来ているので、出来れば早い方がいいという事だ。何だかんだあって、彼女は忙しい人だからね』
まぁ、科学者と副司令官の二足の草鞋なら確かに色々と忙しそうではあるか。
「分かった。なら……今日の午前10時からでどうだ? 会談場所に関してはこっちの基地でいいのか?」
『いや、以前に君が最初に訪れた基地があっただろう。あそこの基地に場所を用意してあるので、出来れば会談はそちらでお願いしたい』
「……まぁ、いいが」
その言葉を聞いて若干疑問に思ったのは事実だ。お互いの力関係的には、向こうがこちらまで出向くと言い出すと思っていたのだから。だが、それでも向こうに出向いて欲しい、か。さて、何がある?
「なら、これからそっちに向かうが、それで構わないか?」
『そうしてくれると、こちらとしても助かるよ。何しろ彼女は横浜の魔女と噂される程の人だからね。こちらとしてもあまり怒らせたくはないんだ』
「へぇ、横浜の魔女ねぇ」
なるほど、オーストラリア政府が大人しく今回の話を受けてこっちに連絡してきたのは、その辺の事情があるかもしれないな。
「話は分かった。朝食を食べ終わったら早速そっちに出向くよ」
『よろしくお願いする』
その言葉を最後に通信が切れ、朝食の席に着く。
すると待ってましたとでもいうように、レモンが口を開く。
「あらあら、私達を放って置いて美人の科学者さんとデート? 随分とお盛んね」
「……別にデートって訳じゃないのは、今の話を聞いていれば分かるだろ」
「あら? 麗しの女科学者と2人きりの逢瀬を楽しむんでしょ? ……全く、アクセルの女好きにも困ったものね」
悪戯っぽい笑みを浮かべてそう告げてくるレモン。他の面々も同じような表情を浮かべている。
シェリルも女科学者という時点では複雑な表情をしていたが、今は変わらない。と言うか、それを言えばレモンやマリューだって女科学者なんだからな。
「アクセルで遊ぶのはこれくらいにして、少なくてもパーティで会った限りでは香月夕呼という人物が男としてのアクセルに興味を抱いているようには見えなかったな。……スレイはどう思った?」
コーネリ
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