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ひねくれヒーロー
閑話 お養父さん、怒る
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けれど・・・

”いじめられたことがないから分かんない”としか返って来なかった



・・・女子のいじめって、どうすればいいですか・・・



元々、いじめっ子グループは春野サクラを苛めていた

しかし山中イノとの出会いにより、イノ率いる主流グループがサクラを護衛し、いじめっ子達を跳ね除けるようになった

ヒナタは旧家出身、そのなかでも有名な日向家ということもあって、敵に回すと不味いと察知しいじめの対象にはなっていない

むしろ将来甘い蜜を吸おうとおべっかを使ってくる始末


いじめられっ子たるサクラがいじめの対象から抜けたことにより、彼女たちはフラストレーションがたまっていた

そんな中編入してきた私

元霧隠れの戦災孤児、血の繋がらない家族、思想の違い、スパイ疑惑


いじめの材料は大量にあった


かくして私に、サクラの代わりにいじめられるという悲劇が襲った


極めつけは、男子クラスから流れてきたある噂



???うちはサスケは、志村イカリのことが好きらしい???



くのいちクラスから絶大な人気を誇るうちはサスケ

殆ど接触を持たなかったはずなのに、何故かそのような噂が湧きでた


その噂が流れ出していじめはエスカレートし・・・今に至る


呼び出されてサスケに近寄るなと何度言われたことか

話し掛けてすらいない


シュロと一緒にいるときに、奴の方から声をかけてくるだけだ

あいさつされたらし返すのが常識だろうに

それすらも彼女たちは嫉妬する


本当、どうにかならないものか


水を被り、精神的に落ち込んだ私は早退を決め、自宅に帰る


珍しく縁側で茶を啜っている養父と遭遇

アカデミーが終わる時間でもないのに帰宅した私に目を丸くしている


「・・・早退したのか?」


「はい
 少し気分が優れなくて・・・」


見え見えの仮病だ

それでも心配そうに声をかけてくださる


「風邪か?」


そう聞かれれば心が痛む

言いたいことは山ほどあるけれど、言って何になると言うのか

沈み込む心を無理やり浮上させて、明るく装う


「いえ、大丈夫です
 ・・・念のため、早めに休ませていただきます」


・・・顔を合わせるのがつらい

シャワーを浴びて、足早に自室へ戻り布団にもぐった



その時、私は知らなかったのだ

養父の行動を

何も気づかれていないと思っていたのだ

ある程度監視が付いていることは知っていたのに、養父に報告されているということが思い浮かばなかったのだ


全て、後からコンによって知らされたこと


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