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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 中学編 01 「始まりの朝」
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ィと会う機会は減るだろうが、学校にははやてが居る。またはやてとディアーチェの容姿は酷似しているため、ほぼ間違いなく周囲が騒ぐだろう。さらに同い年の男子の家にホームステイしているのだ。中学生という年代を考えると男女から様々な反応があるに違いない。

「そんなんでやっていけるのか?」
「やっていけるも何も……やっていくしかなかろう。……貴様は余裕がありそうで羨ましい限りだ」
「余裕って立場は同じだろうに」

 まあ俺とディアーチェの性格を考えると、周囲に絡まれそうなのはディアーチェのほうだとは思うが。ある程度のことをスルーできる俺より、過敏に反応してくれるディアーチェのほうが周囲もイタズラ心を刺激されるだろうし。

「同じではないわ……貴様は親からは何も言われんだろう」

 そりゃあ……俺の親は仕事で家になかなかいないし、本心はあまり言わないからな。というか、俺の親に関してはディアーチェもよく知ってるだろうに。

「その言い方からして親御さん達に何か言われてるんだよな。もしかして本当はこっちの学校に通うの反対されてるのか?」
「反対されておるならここには居らんわ。むしろ逆だ。賛成しすぎているから困っておるのだ……今までに学んだことを十二分に発揮して貴様の心を射止めろだの、早く孫の顔が見たい……何を言わせるのだ貴様は!」

 顔を真っ赤にしたディアーチェはテーブルを叩きながら立ち上がった。反射的に料理がこぼれていないか確認するあたり、自爆の照れ隠しで怒声を上げたのだろう。
 ――こいつの内心はある程度分かるようになってるけど、自分で言ったくせに怒るのは理不尽だよな。まあそこをネチネチと指摘して痛めつけるつもりもないけど。

「い、いいか、誤解するでないぞ。べ、別に貴様のことなど何とも思っていないのだからな!」
「分かってるから落ち着けよ」
「……それならいいが」
「何だよ、言いたいことがあるならはっきり言えばいいだろ。……あれか、そう淡々とされると女としての魅力がないようで癪に障るみたいな?」
「ば……馬鹿なことを言うな! 貴様から異性として思われたいなどと微塵も思ってないわ!」

 普段は大人びた態度が多いが、今のようにぷいっと顔を背ける姿は歳相応で可愛らしく見える。まあこの思いを口にすることはしない。予定ではディアーチェは卒業するまでこちらの学校に通うことになっている。変に意識されても、俺が意識してしまっても生活を送る上で困るのだ。

「そうか。微塵って言葉はあれだけど、まあそのほうが何かと都合は良いよな」
「……今の言い方は我に異性として思われたいのか? いやしかし……」
「何ブツブツ言ってるんだよ?」
「な、何でもないわ。さっさと食べて準備せぬかうつけ!」

 聞き返しただけなのにそこまで言わな
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