GGO編
八十八話 鉄火場
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イトセーバーこと円柱状の何かを持つ。
「って、ライトセーバーってマジか?そんなんあんの?」
「え?あぁ。あはは。この世界じゃ凄くピーキーだけどね。それより、あんまり暇は無くなったかも……」
「あ?あぁ……」
気付くと、銃声がやんでいた。おそらくはすぐに、カウンター外のの黒服達が此方に接近してくるのだろう。
「私が飛び出すから、これ使って援護して」
「ん、っと……」
手渡されたのは、どちらかと言うと、四角っぽいフォルムの黒い軽機関銃だった。銃身が短く、これにも曲線型のマガジンが付いていて、なんかどっかの映画で見た気がする。
「MP5Kって銃。セーフティーは外してあるから、じゃ、行くよ……!ってそだ、名前……」
彼女がそう言った、その時だった。
──ピンっ……──
「っ!やべっ!!」
「え!?ちょと!」
聞き耳のスキルを鍛えていたリョウが、行き成り立ち上がった。と、次の瞬間……
『マジかよ……!?』
リョウは見た。飛び出した瞬間に、一斉に此方に銃を向けようとする左右に居る前に出た二人の黒服と……その間を縫うように既にリョウの眼前まで迫った、パイナップルのような形の丸い球を。
「っの、やろぉ!!」
反射的に、リョウは思いっきり何も持っていない右腕を振る。そうしてそれで、飛んできた灰色のパイナップルを……殴った。
「っと!」
「え、え!?」
隠れたリョウに、女が驚いたように目を向く。その瞬間。
ドガァン!!!!
「っ!」
凄まじい破裂音と共に、カウンターの向こう側で爆風が駆け抜けたのが分かった。その音を聞いた瞬間に彼女も理解したらしく、カウンターから飛び出す。
「ふっ!」
乗り越えたカウンターから着地した瞬間、まだ爆発によって起こった煙で前の見えない中に、彼女は突っ込んだ。右手に持つ円柱状の物体の突起をカチリと音を立てて押し込むと、円柱の先端から頼もしい相棒が姿を現す。先端の丸い、大体一メートル強の長さを持った光の刃だ。これは本来は《フォトンソード》と呼ばれる近接戦闘用装備で、斬りつければコンバットナイフを遥かに超えるリーチと威力を持つ彼女のメイン武装の一つだ。とはいっても、先程も言った通りこの世界ではかなりピーキーな装備であると言える。理由は……言わずとも察していただきたい。
自分でも自信のある突撃で土煙を抜け、敵の姿が見える、黒服は突如突貫してきた自分に驚いたのか銃を構えようと此方を向くが、遅すぎる!
「やっ!」
狙うは並んでいる中で左端に居る黒服だ。ブラックジャックに使う筈の台を踏みつけて跳躍。相手が此方に銃口を向けるよりも前に、一気に接近しきると……
「りゃぁぁ!」
一閃。黒服の右腕から左わき腹を、真っ二つに切り裂く。それを確認もせずに着地
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