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俺が愛した幻想郷
俺は愛せる? 幻想郷...
俺の名前は....
第七話 ×××
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「心臓が踊ってますよ? 跳ねてますよ〜♪」

例えが面白いこと...

「....落ち着いてない。そう言いたいの...かな?」

「そうですっ!それですっ♪」

そりゃ...落ち着けるわけがない
あんなもの聞いた後じゃ...

「なぁ橙... 君は"僕"の弱味を笑って流してくれるか? あの優しい笑顔で。笑って流してくれるか? 泣いても、喚いても、叫んでも... 」

黙っている橙。何があったのか
そう思い、腕を目から退かして橙の顔を見た
笑顔で俺を見ている。そして俺が橙を見たことをわかってからコクリと頷いた

「橙... その名前は誰に付けて貰った名前?」

「大切な人です。藍様、紫様、どちらに付けられたかは私もわかりません... でも、どちらに付けられても。大切な人です♪ だって、藍様も紫様も大切な人だから、私を育ててくれたから」

いつもの笑顔とは違う... 優しい笑顔の橙はそう言った。俺にはその言葉が少し辛かったのかもしれない... 何処が辛かったのかは和えて言わない
ただ、辛かったのだ。それだけ

「よかったなぁ〜... 橙〜 優しい人に囲まれたんだ。幻想郷で産まれたんだ」

橙の頬をぷにぷにと弄る、ありったけの笑顔で弄る...

「あれ? なんで泣いてるんですか? もしかしてっ! 私...そんなに重かったですか?」

ううん。首を振った
何泣いてんだよ俺。小さい子、ましてや女の子を前にして。何泣いてんだよ

橙が悲しそうに、心配そうに。俺の顔を覗き込んだ

「何かあったんですか? 私で良ければお話してください... 辛いのなら吐き出した方が楽になりますよ?」

小さい子に何慰められてんだ俺
泣いた挙句に何慰められてんだ




「俺は... "名前が"無いんだ」
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