暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
85話:防衛、ホテル・アグスタ
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し、そう思っていると突然キャロが身に付けているケリュケイオンに光が灯り、反応を示した。
「キャロ…?」
「どうかしたか?」
「近くで、誰かが召喚を使ってます!」
「…シャマル、ロングアーチ、聞こえてるか?」
『クラールヴィントのセンサーにも反応! でもこの魔力反応って…!』
『お、大きい…!』
召喚魔法の反応…しかも大きい、か……
「キャロ、魔力反応が大きい場合の召喚は、可能性として何が出てくる?」
「召喚する種類だったり、大きさによって変わってきたりしますが、だいたいは私のフリードのような大きな生物だったり、もしくは複数体召喚する場合だと思います」
「なるほど……」
キャロの推測を聞いた後、すぐに最前線で戦うヴィータ達に通信を繋ぐ。
「三人共、敵側に召喚士がいるようだ。そっちの戦況に変化は?」
『召喚士だぁ!?』
『確かに、敵のガジェットの動きが自動機械の物じゃなくなった』
『私の攻撃も避けられた』
『おそらく、有人操作に切り替わったんだわ』
「なるほど、それが今の召喚の効果か…」
しかし召喚士ともなると、ガジェットだけを相手するのを想定していたこちら側としては、ちょっとばかし想定外だな。
「とにかく、三人はそのままガジェットの殲滅に努めてくれ」
『『『了解!』』』
「スバル、ティアナ。お前らは一回こっちに来てくれ」
『『はい!』』
さてさて、今度はどう動いてくるかな、召喚士さんよ。
「キャロ、召喚士としては召喚以外に何ができる?」
「優れた召喚士は、転送のエキスパートでもあるんです。もしかしたら副隊長達から回り込んで直接転送してくるかもしれません」
「ほぅ…それは面白い」
そう呟くと、なんか二人から少し怖がったような顔をされた。ヤバい、また怖い顔してたかな?
スバルとティアナとも合流すると、丁度その時キャロが何かに気づいた。
「遠隔召喚、来ます!」
キャロがそう叫ぶと同時に、正面にいくつもの召喚魔法陣が出現した。そしてそこからガジェットが数体出現した。
「来た…!」
「俺が一番前で叩く。こぼれたのを殲滅してくれ」
「「「「はい!」」」」
「ティアナ、基本的な動きはお前達に任せる。そっちの指揮任せられるか?」
「わ、わかりました」
そう言いながら腰についているライドブッカーを取り出し、ソードモードにする。
そして手で剣をなぞり、肩に担ぐ。
「さぁ―――任務開始だ!」
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