1話「幻想郷」
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・・・・・後、10秒。
・・6、5、4、3、2、1………
「明けましておめでとう!」
・・・・・はい。わかってます、返事してくれる人なんていないですね、はい。
どうせ俺は小4の頃に両親が事故で亡くなって
独りになった寂しい高校生ですよ。はい。
一緒に祝う人なんていないですね。
バイトで稼いで小さいけど清潔なアパートを借りることができた。
このバイトを見つけたのは幸運だった。
少ない時間で多少は稼げる。
まぁ、とりあえず生活はできる。
何度か死にたくなることもあったけど…
うーん、新年迎えたし、初めての初詣でも行くか。
家から、歩いて20分。
確か、ここらへんに神社あったと思うんだけど。
あ、あったあった。この長い階段。
この階段見て何時もやめてたんだよな。
だいたいから、この山登んないと行けない神社とか、行くの面倒だな。
てか、もっと近い所に神社あっただろ。何でわざわざこんなトコに………
まぁ、いっか。来ちゃったし。
みんな、あっちの神社行ってるんだろうな。こっちは人っ子一人もいない。
うーんと、何円入れようかな。
バイトの給料、店長がお年玉とか言って多くしてくれたし
500円入れるか。
・・・それにしても、長い。
あぁ、お腹空いた。
メロンパン食べたいな………
すると、手にいつの間にかメロンパンを持っていた。
「・・・・・・・美味そうだ。食べてもおk?
持ち主わかんないし。食べても大丈夫だよな。
いただきまーす。」
階段に座って、食べる。
うん、やっぱり美味い。
でも何でメロンパンが?
いや、美味いからいいや。問題ない。
よし、頑張って登るか。
あ、神社に着いた。
うーん、何て言うか。古い。
まぁ、とりあえず。
お賽銭。入れますか。
ほい!
どうか、今年は退屈しませんように。
・・・さて、帰・・りま・す・・か・・・・・・・。
何でか、意識が遠のいていった。
気がついたら、見覚えのない天井が見えた。
ここは…何処だ?
確か俺は、初詣に出かけて……………
「ちょっと、魔理沙!!!
来る時は安全運転しなさいって言ってるでしょ!!」
何か、外から女性の声が聞こえた。
この家の主か?
その人なら、何が起きたかわかるだろう。
ちょっと聞いてみよう。
布団から起きて、襖を開け外にでる。
何やら、口喧嘩のようだな。
紅白の脇を露出した巫女っぽい人がこの家の主で
相手の白黒の魔女コスプレ?の人が友達かな?
「別にいいだろ。こっちの方が速いんだから。」
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