■■インフィニティ・モーメント編 主人公:ミドリ■■
壊れた世界◆生きる意味
第六十三話 生きる意味:ミドリ&ストレア
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多にないほど素晴らしいなどという言葉では言い表せない》――とミズキだったら表現しただろうね」
マルバは感動しながら言った。ミドリとストレアの言葉は、まさにそれ以外に言いようがないほどの力を持っていた。
「ぐすっ、なんか涙でてきちゃいました……」
シリカは思わず涙ぐんでいた。マルバが少し笑いながらシリカの頭を撫で、マルバの使い魔のユキがシリカの膝の上にぴょんと飛び乗った。
「ずっと一人の強さを求めてきたけど、なんか間違ってた気がしてきたわ……」
シノンも少し呆然としている。圧倒的な強さを見せつけられ、彼女は自分の価値観すら揺さぶられていた。
「これが、思いの強さってものなのかもしれませんね」
イワンがぽつりとつぶやいた。彼は共に上層へ上り、そして死んでいった二人の仲間のことを思い出していた。彼らもまた、自分の想いに従って生き、そして死んでいったのだろう。
「ミドリたちがこんなに頑張ってるんだから、わたしたちも頑張らないわけにはいかないよね」
アスナが気合を入れると、キリトも頷いて同意した。
「ああ、その通りだ。――よし、このままミニレイド組んで攻略いくぞ! 目指すは九十二層のボス部屋到達だ!」
キリトの叫びを受け、真っ先に大声で応えたのはユイ。
「おおー!! って言ってもわたしは応援しかできません……。みなさん、頑張ってー!」
その一所懸命な応援に、皆は掛け声で応えた。宿屋に大声がこだました。
九時間後、迷宮区すら発見されていなかったはずの九十二層においてボス部屋が発見され、ボス戦に必要なクエストも全て達成された。それはSAO初の快挙として後に語り継がれたという。
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