ランニング:現実サイド
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、ライトの野郎が見つかるはずねぇな」
俺は真夜美を横に退けてから、涙を拭いてやる。
「ん、何時もの真夜美だ。俺はその方が良いぜ?」
途端、真夜美の顔が赤くなり、そっぽ向いた。
「そ、それより!!」
「ああ、敵さんがライトの野郎を連れてった場所だな。ストレア、検討は?」
途端、タイプテクニックシフトカーを介して、中からストレアが報告してくる。
『はい。現在、AIの話に関連する企業を調べました。しかし、ソウル・トランスレーターについての物は有りませんでした』
「ライトが時折呟いていた<ALICE>が鍵になるはずなんだ……企業が開いてるとすれば……」
「不思議の国のアリスに関連してるの、それ?」
と、横から真夜美が言ってくる。
「アリス……<ALICE>……」
と、そこでストレアに言う。
「おい、ストレア!!<ALICE>が何か解るか!?」
『<ALICE>……ですか。恐らく頭字語>だと思います。Aはアーティフィシャル、Lはレイビル、Iはインテリジェンス。強引に翻訳すれば<Artifcial Labile Intelligence>ーーー<高適応性人工知能>になります』
アーティフィシャル・インテリジェンスはつまり<AI>。ブレイン・マシン・インタフェース開発の会社にAIが関係する……即ちNPC、ノンプレイヤーキャラクター。しかし、しっくり来ない。
そこに、ストレアが言う。
『<ALICE>に関連する物でヒットしませんでしたが、<不思議の国のアリス>で検索したところ、<ラース>と言う単語がヒットしました!』
ラース……英語に訳せばRATH……もう少しで繋がりそうだ……。
「ラース、アリス、人工知能……あー、繋がりそうで繋がらねぇ!!」
「落ち着きが大切。落ち着くべき」
真夜美が俺に言う。……そうだったそうだった。焦りはミスを犯す。
「んー……そもそも、AIって何なの?」
『それを私に聞きますか』
ストレアは苦笑して言う。
『それは私がマスターに人間とは何かと聞くような物です』
「ああ……そうだったな」
面倒な事だな。
「ちっ……兎に角、そのラースって言う会社がある以上、そいつの所に行きゃ良いだけだろ?」
『所在が解らないのにどうやっていく気ですか?』
……ごもっとも。
「もう、ラースは単なるベンチャー企業じゃ無い。それだけ解れば充分」
『いえ、所在が解らなければ突撃しようが在りませんけど……』
「確か、キリトがそこに行ったのは菊岡のバイトだよな?」
『はい。姉さんから聞きました』
「つーことはアレか。彼奴が怪しいのか……」
「まぁ、言うだけ無駄」
バッサリ斬るなぁ……。
『公表されている各省庁データもアクセスしましたが、全て無関係と判断。不自然な予算請求も在りません。偽造している可能性は営
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