暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
マザーズロザリオ編
73.絶剣
[4/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
たような表情を浮かべた。

「それでルールはどうする?」

 インプの少女が訪ねてくる。

「まぁ、なんでもありでいんじゃねぇか? つっても俺は魔法は使わないけどな」

 そう言いながら俺は背負われている片手剣の柄へと軽く触る。

「奇遇だね。ボクもこれだけだけだよ」

 一人称が《ボク》というのが少し気になったが少女は無邪気な笑みを浮かべ、左手で剣の柄を軽く叩いた。

「そうだ。お兄さんは、地上戦と空中戦、どっちが好き?」

 そこまで選ばせてくれるとはなんとも自信があるようだな。
 そういうことなら、とつなげて答える。

「地上で頼むよ」

「おっけー。ジャンプはあり、でも翅を使うのはなしね!」

 お互いに翅を畳むとその姿を消滅させる。
 そして手慣れた動きでシステムウインドウを操作すると俺の視界に、デュエルを申し込むウインドウが出現する。

【Yuuki is challenging you】。

 ユウキ、それが少女のアバターネームのようだ。
 下部には、SAOのデュエルシステム同様に三つのモードが存在した。《初撃決着モード》、《半減決着モード》、そして《全損決着モード》。
 デュエルの形式は全損だ。
 当然のように俺はOKボタンにタッチすると少女の傍にカラー・カーソル【Yuuki】の名前が出現。
 そして十秒のカウントダウンが始まった。俺とユウキはほぼ同時に鞘から剣を抜き取る。
 ユウキの剣は、俺と同様に片手用両刃直剣。
 ユウキは自然な中段の構えに対して俺は、刀身が地面に接触するくらいまでに落とす下段の構えだ。
 お互いが構えを取った瞬間に、カウントがゼロになる。
【DUEL】の文字の出現とともに、俺は全力で地を蹴った。
 先制攻撃あるのみ。片手剣を肩まで担ぎ上げえ、身体が一瞬軽くなるのを感じるとともにもう一度強く地面を蹴り上げ突進する。片手剣基本突進技《レイジスパイク》。技後硬直も少ないこの技は相手の動き方を見るのに最適な技であり、俺が頻繁に使う技だ。
 ユウキは、俺の行動がわかっていたように体を右へと降って回避する。突進によって隙が生まれたことによってユウキがすかさず右手の剣を動かした。それと同時に俺はソードスキルに流されていく右腕を強制的に体の前まで引き寄せて突進の余韻が残る中、横に薙ぐ。
 俺の刃と絶剣の刃が凄まじい音を立ててぶつかり合り、砂煙が舞い上がる。一瞬、ユウキの姿が消える。しかし、位置はなんとなくはわかる。そこめがけて片手剣を突き刺した。
 すると俺よりもわずかに速く目の前の砂のカーテンをぶち抜いて刃が現れた。ギリギリで首を右に曲げたおかげで直撃は防げたが頬をわずかにかする。HPが微量に削れていく。
 砂煙が晴れ、ユウキの顔を見ると彼女は笑顔
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ