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ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
ビギニング:吼える龍、スートに覚醒せし三つの王
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ヒットした。
「……ふう」
ユイリが剣を引き抜くと、剣の腹で軽くスレイブの樹を叩いた。
「本っ当に堅いわね、これ」
「伝承にもある程の樹なんだろ?堅くて当然だよ」
「私も、コレがなかったら既にキブアップしてましたわ……」
ソルの樹は比較的樹が弱く、斬撃を与えやすかったが、スレイブの樹は相当な堅さを持つ。それこそ、破壊不可能オブジェクト一歩手前の堅さ。
「うーん……本来の力が使えりゃなぁ……」
腰に下がっている剣を見て、俺が言う。
だんだんと色は戻っているものの、本来の姿とはまだ程遠い。しかも、何か俺に視線を感じるし、空には龍みたいなのが飛んでるし。
「……まぁ、コイツが倒れれば万事解決してソルの樹に行けるんだが……なっ!!」
片手剣剣技<ソニックリープ>を発動して、切れ目に斬撃を放つ。
ズガァアアアン!!
ユイリの比じゃ無いほどの音を放ち、剣にまで痺れが来た。
「っ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
「だ、大丈夫!?」
ユイリとユリアが俺に近付いて来る。
「へ、へーきへーき」
「少しだけ涙目になってますよ?」
痛いものは痛いんだよ。
「さって、この剣で何処まで行けるかな……っと!!」
片手剣剣技<スネークバイト>。
この剣ならば、五連続以上の連続剣を放てる。
ユイリやユリアの剣でも試したが、やはり同様に同じ位剣技を扱える。
ただまぁ……剣術が向いているのはユイリだけで、平均的にユリアは普通なのだ。寧ろ、アスナみたく細剣の方が向いてるのでは無かろうかと思ったりもしなくは無いが、この世界に細剣なんて物が存在つるかも怪しい為、片手剣剣技を教えている訳でもあるが。
「ソイヤッ!!」
左に振り払い、止まる直後、すぐに左に回転して剣を放つ。
範囲片手剣剣技<スピニング・ストライク>。
要するにダブルサーキュラーの片手剣版と思ってもらえれば良い。
「ハアッ!!」
スピニング・ストライクが放ち終わったのを確認する前に右に剣を払い、左に返す。
片手剣剣技<ホリゾンタル・アーク>。
ここまで来れば大抵は終わるのだが、今日は更に奥に行ける。
「オオオッ!!」
片手曲刀剣技<トレブル・サイズ>。駒の様に回り、三連撃を与える。
ーーーーダーク、使わせて貰うぞ。
俺は心にそう呟き、剣を煌めかせる。
滅殺剣剣技<撃滅>。
本来の使用用途とは異なるが、かなりの天命を減らした筈だ。
「く………っ!!」
身体にかなりの負荷が掛かるも、そこから一気に剣技を展開する。
絶創剣片手剣剣技<創造(クリエイション)>。
左右に剣を放ち、更にその切れ目に刺突を十連放つ。
「………っ!!」
歯を食い縛り、更に奥へ。
邪聖剣インクルシオ剣技<竜達の破壊>。
ここで集中が途切れ、剣を地面に刺し、地面に倒れた。
「ぐっ……」

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