第二十八話 森林の暗殺者
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フェイト、今から落とすからちゃんとキャッチしろよ」
フェイト「あ、うん」
大輔は木の実を採ると、下にいるフェイトに向けて落とした。
落ちてきた木の実をフェイトは器用に受け止める。
フェイト「凄い手際がいいね」
大輔「こういうのは得意なんだ」
フェイト「…私も出来るようになろうかな」
大輔「その時は教えてやるよ」
大輔とフェイトは黙々と木の実を採った。
薪を充分に集めたアリサとすずかはどうやって火を起こすか頭を悩ませていた。
アリサ「…どうやって火を起こせばいいのかしら?」
すずか「原始人式に枝で…?」
アリサ「それじゃあ時間が掛かりすぎるでしょ?」
すずかの提案にアリサは溜め息を吐きながら却下した。
コロナモン[だったら俺に任せろ。コロナフレイム!!]
コロナモンは額に力を溜めると薪に炎を放ち、火をつけた。
こういう時もデジモンの攻撃は役に立つと学んだ瞬間だった。
そして食料集めに出ていた子供達が帰ってきた。
大輔とフェイトは木の実。
賢とはやては茸や野苺等。
ユーノとなのはとアリシアは…。
すずか「きゃああぁぁぁ!!?」
すずかはデジモン達が引きずってきた魚に驚き、思わず賢の背後に隠れた。
ギルモン[でっけえ魚だぞ!!]
魚を運んでいるギルモンが嬉しそうに言う。
賢「凄いな、僕達もこんなサイズの魚は僕達の世界のデジタルワールドでもあるかどうか…」
すずか「そ、それ………食べられる、の?」
すずかは賢の肩越しにその怪魚を見た。
既に魚は息絶えているのかピクリとも動かない。
アリサ「その魚…死んでるの?」
ブイモン[ん?ああ、運ぼうにもビチビチ跳ねるからブイモンヘッドを喰らわせたんだ。]
ブイモンの必殺技でもある頭突きは、中くらい木なら薙ぎ倒してしまうほどの威力がある。
いくらマグロの数倍の大きさを誇る巨大魚でもそんな一撃を受ければ一溜まりもない。
大輔「う〜ん…このサイズだと、切り分けるのはちょっときついな…丸焼きにするか?」
ユーノ「それが無難だと思います。」
賢「丁度塩もあるしね。後は包丁を含めた調理道具にプラスチックの皿と人数分の箸…」
アリサ「…何でそんなのがあるのよ?」
賢「備えあれば憂い無し。」
アリサ「あ、そう…」
アリサが溜め息を吐きながら言う。
すずかは賢の肩越しにその魚を見ると、その大きな魚の目玉がこちらを見ているようでゾッとした。
すずか「(………あれ、どうやって焼くんだろう………?)」
それよりも、やはり自分もアレを食べなければならないのだろうか。
もしパートナーに笑顔で勧められたら断れる自身が自分にはない。
初めて見る未知の食材
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