第二十八話 森林の暗殺者
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大輔「ま、そうなるな」
アリサ「…やっぱりね」
予想通りの返答にアリサが溜め息を吐きながらぼやいた。
バチバチッと電気の爆ぜる音がして今まで景色に溶け込んでいた2台の路面電車に明かりが灯った。
すずか「明かりが…点いた…?」
大輔「路面電車だ。」
なのは「中はどうなってるのかな?」
アリシア「見てみようよ!!」
アリシアが率先して路面電車の中に入る。
賢「もしかしたら何か使える物があるかもしれないし。調べてみよう。」
すずか「はい。」
他の子供達も路面電車の中を調べる。
最初にアリシアが入った路面電車には何も無かったが、もう1台の路面電車には大きめの毛布があった。
幸運なことに子供達全員分ある。
大輔「今日は路面電車の中で寝よう」
ユーノ「賛成です。地面に寝ると背中や頭が痛くなりますから」
アリサ「…何であんた、そんなこと知ってんのよ?」
アリサが不思議そうにユーノを見遣る。
大輔「まあいいじゃないか。皆、それぞれ行動して食料を手に入れよう。」
アリシア「はーい」
子供達は食料を集める為にそれぞれ行動を開始した。
はやてと賢は茸狩り。
ユーノは木の枝を釣り竿代わりになのはとアリシア(アリシアの髪の毛を釣り糸代わりに)と一緒に釣り。
アリサとすずかは、薪集め。
大輔とフェイトは木の実を探す。
はやて「どれが食べられる茸なんや…?」
ギルモン[はやて、それ食えねえ茸だぞ]
はやて「うぅ…」
ギルモンに指摘され、はやては毒茸を捨てる。
賢「えっと、この茸は食べれる…あ、野苺発見。」
はやて「やけに慣れとるな賢兄…」
賢「何でだろうね…何となく分かるんだ」
過去のデジタルワールドでの冒険。
記憶は無くとも、身体が覚えているのかもしれない。
アリシアが黙々と釣りを続ける中、なのはは気になっていたことをユーノに聞いてみることにした。
なのは「ねえユーノ君」
ユーノ「ん?何?」
ユーノがなのはの方を向いた。
なのは「ユーノ君って随分野宿とか、こういうのに慣れてる気がするんだけど…」
ユーノ「…スクライア一族は遺跡発掘を生業にした流れ者の一族だからね。当然、こういうことは何度もするよ。」
なのは「流れ者…?」
ユーノの言葉になのはは首を傾げた。
ユーノ「うん。スクライア一族は1つの世界には留まらないんだ。流れ着いた世界で遺跡を見つけては発掘の為にその付近にキャンプを張り、発掘を終えたら再び別の次元世界に流れる……スクライア一族はそんな一族なんだよ。」
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