十六話:いよいよ始まります
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術なんだそれ?
もう普通に学校作りましたって言った方がいいんじゃないか。
まあ、これなら壊してもいいよな。壊しても『俺は悪くねえ!』って言えば大丈夫だろ。
…………あれ? 俺は何を言っていたんだ?
『両者共に、転移された場所が本陣でございます。リアス様は旧校舎、オカルト研究部部室。ライザ―様は新校舎の生徒会室でございます。『兵士』は互いの敵地に足を踏み込んだ瞬間から、昇格を可能とします』
つまりイッセーが新校舎に入ればその瞬間に昇格できるってことか。
分かりやすくていいじゃないか。まあ、俺には余り関係ないことだけどさ。
「全員、通信機を耳に着けなさい」
通信機? 部長の言葉が良く分からず首を傾げる。
というか通信機ってもしかして、この光の球のことか?
俺は部長の周りでフワフワと浮遊するいくつかの球体を見ながらそう思う。
「通信機と言っても、魔力を介した物よ。この光を耳に入れれば、仲間間で会話が出来るわ」
へえ。便利だな。
そんなことを考えながら光を耳に入れる。
「これで準備完了ね」
少し顔を引き締めて部長が席から立ち上がる。
それと同時に校内にグレイフィアさんの声が響き渡る。
『それでは開始の時間となります。制限時間は人間界の夜明けまで。ゲームスタートです』
「さてと……まずはどう攻めるか決めるわよ」
部長の言葉に全員が頷く。
さてと…どういう作戦を立てるのかな。部長は。
「みんな、いい? まず私達は経験的にみても数で見ても不利だから長期戦は向いていないの」
まあ、普通に考えたらそうだよな。
クロノスみたいに一気にやらないと回復するような敵らしいしな。
そうなってくると……。
「私達がとるべき作戦は短期決戦のみよ」
そうなるよな。勝つにはそれしかないだろうな。
「最初は定石通りに自分たちの領域を増やしていこうと思っていたの。でも、それだと長期戦になってしまって私達が不利になる。だから私達は今回、全てを攻めにまわすわ。取られて不利になる位なら捨てるわ」
「つまり……どういう事なんすか?」
「いい、よく聞いておくのよ、イッセー。鍵はあなたなんだから。作戦は――――――」
なるほどな。面白そうな作戦だな。
後はイッセーと小猫の頑張りにかかっていると言うわけだ。
さてと……後は俺達の役目だな。
「朱乃はこの旧校舎にカモフラージュ用の幻術をお願い。祐斗と小猫は森にトラップを。ライザ―は最初にこの校舎に『兵士』をいくつか投入するはずよ。その際に考えられるこの校舎への道は森よ」
「「「はい」」」
三人とも納得したような表情で部室を出て行く。
さて、俺は何をするんだ?
「ルドガーはイッセー達につ
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