十六話:いよいよ始まります
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た。
いや、しっかり閉めたつもりだったけど、不安になったんだよ。そういうことあるよな?
結局のところちゃんと閉めてて無駄足になったけどさ。
まあ、気になって戦いに集中できないよりはいいと思うんだ!
……はい。もっと早く出れば良かっただけですね。
ごめんなさい。今は反省してます。
「まあ、いいわ。何となくだけど、空気も柔らかくなった気もするし……」
「ふっ!」
「ただし、遅刻しそうだったのは反省しなさい。だからそのドヤ顔はやめなさい」
ドヤ顔したら冷たい顔で怒られました。辛いです。
「今度遅れそうなら、小猫に引きずって来てもらうわ」
「ごめんなさい。どうかそれだけは」
また、下腹部に鈍い痛みを感じて意識を飛ばしたくありません。
あれは軽くトラウマ物なんだぞ。
あ、あと小猫さん。指をゴキゴキと鳴らしているのは来る勝負に備えてだよな?
獲物を狩る獣ような目つきで見られると怖いんだけど……ん?
そう言えば、どこかでこんな視線を受けたことがあるような……誰だっけ?
「とにかく、時間が無いから早く転移するわよ。グレイフィア」
「では皆様、この魔法陣の中にお入りください」
あ、グレイフィアさんいたんですね。
すいません、遅れそうだったんで気づきませんでした。
このゲームが終わったら、ミリキャス君は今、元気かとか聞けたらいいな。
そんなことを考えながら軽くお辞儀だけする。
するとグレイフィアさんは少しだけ頬を緩めて笑ってくれた。
でも、すぐに顔を引き締めてメイドとしての顔に戻す。
「これにより皆様を先頭フィールドにご案内します」
グレイフィアさんが部室の真ん中に展開させた魔法陣に入る。
そして魔法陣の中に入ると、次の瞬間、魔法陣が光を出し始めた。
「それでは、どうかご武運を………」
その言葉を聞いた次の瞬間、俺達は光に包まれながら転移していった。
………あれ? 目を開けてみると、そこにはいつもと変わらない部室があった。
まさか、俺、また置いてけぼりにされたのか!?
そう思い。焦って周りを見まわしてみるが、同じようにみんなもいたので胸を撫で下ろす。
よかった…。置いてけぼりにされたわけじゃないみたいだ。
『皆様、この度、フェニックス眷属とグレモリ―眷属の試合に置いて、審判役を任せられましたグレモリ―家の使用人、グレイフィアと申します』
するとどこからか響いてくるグレイフィアさんの声。
アナウンスもこなすなんてメイドって凄いんだな。
『この度のレーティングゲームの会場としまして、リアス・グレモリー様方の通う、駒王学園の校舎を元にしたレプリカを用意させていただきました』
レプリカ!? 学校の一分の一レプリカって……どんな技
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