最強の座を賭けて
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れてた!
――――ユージーンの剣は俺の剣をすり抜けて俺の腹を切り裂いた。
「たった一太刀でレッドゾーンとは…低レベルなアバターと言うことか」
ユージーンはがっかりしたとでも言いたげに肩をすくめた。
「ALOにレベルは無いだろ。
大体、俺は此処でもSAOでも防御は紙なんだよ。
それより、もう30秒経っただろ。終われよ」
「最強を関する貴殿との打ち合いを途中で止めるのは忍びない。
最後まで斬り合ってもらう!」
「上等だ!」
再び激突する俺とユージーン。
あの剣の能力に当たったら最後だ。
「ふっ!とっ!はぁ!」
「せあああああ!」
ブンブンと剣を振り回すユージーン。
俺は回避に専念し、反撃の機会を探る。
そしてそれは直ぐにやってきた。
「どおりゃぁ!」
――――大振り。
ここぞとばかりに回避して懐に潜り込む。
「甘いぞ!」
ユージーンは勢いのままに回転し、追撃を放った。
「あんたがなぁ!」
切り上げるように降られた剣に沿うように掌を当てて反らす。
そのまま体制を低くして攻撃に移った。
「解放する!宿れ戦神!轟け怒号!」
ユージーンを蹴り飛ばし、追撃に連撃を叩き込む。
そして上空へと飛び上がり――――
「ぐおあああ!!」
「インフィニティア・ソウルゥゥ!」
急降下して蹴り飛ばす。
そのまま地面へとめり込ませて止めを指した。
ユージーンは俺が飛び退いたと同時に爆発して炎になった。
場は静まり返り、俺はリーファの元へ向かう。
そこでリーファの隣にいるシルフの領主が扇子を広げて歓声を上げた。
「見事!見事ー!」
「ナイスファイトだよー!」
それを機に、ケットシーやシルフの方から歓声が湧き上がった。
そしてサラマンダーの方からも「やるじゃねぇか!」や、「あのユージーンさんを倒すなんて」
と歓声が聞こえる。
久しぶりにこんな歓声もらったな。
シルフ領主のサクヤが炎となっているユージーンを蘇生させた。
起き上がったユージーンは肩を回したり首を曲げたりして調子を確認してから俺の方へと振り替える。
「凄まじい強さだった。
もし良ければまた、手合わせを願おう」
「おう、待っていよう」
それだけ言って飛び去っていくユージーンとサラマンダーの軍勢。
あれ?それだけ?疑わないのか?
そんな疑問を知らずして、サクヤとケットシー領主のアリシャが問いかける。
「ねぇ君、スプリガンとウンディーネの大使って、ホントなの?」
「まさか。威勢勢い虚言で吐いた嘘だよ。
まぁ、必要無かったみたいだがな」
すると反対側からアリシャが腕にしがみ付いて来た。
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