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剣の世界で拳を振るう
最強の座を賭けて
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れ、

「何だアイツは!」

「ウンディーネが何故こんなところに」

サラマンダー側ではそう囁かれる。

「双方、剣を引け!」

俺は声を張り上げて全プレイヤーに聞こえるように言った。
それでも緊迫した空気は納めることを知らず、敵対の視線が交差している。

「代表者は誰だ」

俺はサラマンダー側にそう聞いた。
そして部下達の間を通って前に出る無駄に厳つい顔のサラマンダー。

「ウンディーネが一人でこんなところに何の用だ?」

「俺はウンディーネとスプリガンの同盟大使として此処、シルフ・ケットシーの両同盟国と商談をしに来た者だ。
お前たちサラマンダーはこの四か国の同盟国に対し、その軍隊でPKを働くと言うのなら、
敵対行為として戦争すると捉えるぞ」

少し言葉が違っただろうか?
まぁそれらしいことは伝えたし、問題ないだろう。

「スプリガンとウンディーネが…?
同盟大使が護衛もつけず、ノコノコと此処までやって来るのか?」

「護衛なんて必要ない位に俺は強いからな。
一人で十分なのさ」

「ほう……ならば」

サラマンダーの男は背中から剣を抜き、俺に向かって突きつけた。

「俺の剣を30秒間耐えきったのなら、認めてやろう」

「気前が良いな。
俺も急ぎだ。この後からちっとばかし用事があるんでね」

俺は男と同じ空域に浮かび上がり、拳を構えた。

「ケン君!その人はユージーン将軍って言って全プレイヤー中最強って言われてるの!
だから…だから頑張って!」

リーファが声を張り上げて助言してくれる。
やっぱりこのプレイヤーがユージーンか。
原作に違いがなくて良かった。

「ケン…?…貴様、元SAOプレイヤーか?」

「…だったら何だ?」

「くく…はっはっはっはっは!
まさかこのような場所でSAO最強とやりあえるとは!」

……何でコイツ知ってるの?
俺のファンなの?つーか、そんなことで高笑いするとか、戦闘狂じゃないだろな…?

「しかし解せぬな。
SAOは剣の世界…なのに何故、貴殿は剣を抜かない?」

「俺はSAOでも拳だったんだよ。
まぁ、剣を使わせたかったら使わせてみろよ!」

「面白い!」

お互いは同時に飛び出し、攻撃を仕掛ける。

「おおお!」

「っらぁ!」

ユージーンの上段振り下ろしの剣に拳を乗せて弾く。
そのまま拳を突き出して顔面を殴る。

「ぬ…があぁ!」

怯まずに反撃に移るユージーンは、連撃のソードスキルを放つ。

「お!わっ!?ちぃ!」

四連撃目。
その横一閃を回避できないと感じた俺は、体を回転させるように腰の剣を抜いてガードする。

「っがぁ!?」

しまった!忘
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