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とある六位の火竜<サラマンダー>
都市伝説
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「なるほど。脱ぎ女らしき人と一緒にいるって言った御坂さんと急に連絡がつかなくなったと……怖い……」
「松野さんまで……。でも、お姉さま。まだ連絡がつきませんの……」

場所はうつってケーキ屋。事情を聴いた松野が怖がって身を震わせる。ちなみに蓮も同じように話はきいていたのだが注文したケーキが来るのを今か今かと待っていてほとんど興味はないようだ。

「やっぱり脱ぎ女に襲われてるんですよ!」
「そんな……!!」
「チョコレートケーキになります。」「はーい」
「またそんな与太話を……」
「佐天さん、松野さん。脱ぎ女の情報が多く書かれたサイト見つけましたよ。」
「チーズケーキになります。」「はーい」

白井があきれたように首を振る。都市伝説の存在を信じていないのだから当然だろう。しかし、初春が見つけたサイトの情報によってそんな白井の表情が凍り付く。

「どれどれ……ああっ!!」
「どうしたんですか!!」
「白井さん……脱ぎ女にあった人は叫び声を最後に連絡が取れなくなるって……」
「それって御坂さんと同じじゃんか……」
「モンブランになります。」「はーい」
「またまた、お姉さまは常盤台の誇る最強無敵の電撃姫ですのよ?そんなただ脱ぐだけの女などにやられるわけが……」
「いいえ。もっと恐ろしいことが起きているのかも。」
「恐ろしいこと……?」
「イチゴのショートケーキになります。」「はーい」

佐天の情報に松野が先を促す。白井の表情も真剣になってきている。佐天は恒例の絶妙な間をとると恐ろしい真実を告げる。

「脱ぎ女って伝染するって!!」
「伝染って……じゃあ御坂さんも脱ぎ女に!?」
「フルーツタルトになります。」「はーい」
「そ、そんな……お姉さまが……!!のおおおおおおお!!!!ダメですお姉さまあああああああああ!!!」
「ガトーショコラになります。」「はーい」
「し、白井さん。落ち着いて……」

情報からその光景を想像してしまったのか白井が錯乱し、頭をテーブルにぶつけだす。がんがんと机が揺れ、蓮の目が鋭くなり白井をにらむがとりあえずは静観。ケーキのほうが大事である。

「初春!早く!早く」
「アップルパイになります。」「はーい」
「神谷さんはいくつたのんでますの!!そんなことよりも早くお姉さまの呪いを解く方法を見つけなさい!初春!!!」
「し、白井さん落ち着いて!初春が目まわしてる!」
「そ、そうですよ。ただの都市伝説なんですから……」

初春の肩をつかんでがくがくと揺すりながら白井は必至の形相で詰め寄る。その途中で蓮にも突っかかるが、蓮は華麗にスルー。だが、ケーキを食べているのに表情がなくなってきているところを見るに静かにケーキを食べていられないことにイライラきているようだ。
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