暁 〜小説投稿サイト〜
とある六位の火竜<サラマンダー>
都市伝説
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あるいかにも怪しい都市伝説を読み上げる佐天と初春に怖がる松野。もはや嘘かとも思うくらいだが涙目なのが本気で怖がっていることを物語っている。

「そんなくだらないサイトを見るのはおよしなさいな。」
「松野くんも落ち着いて。都市伝説なんて非科学的な。ここは天下の学園都市よ?」
「だいたい使うだけでレベルが上がるレベルアッパー?そんなもんあってたまるかっての。」
「っ…………」
「もぉ〜ロマンがないな〜。って松野?どうしたの?」
「う、ううんなんでもない。レベルアッパーなんてあるんなら使ってみたいなって思って。」

都市伝説をまったく信じていない3人。その様子に不満気な佐天は、唯一話に乗ってきた松野に使ってみたいよねーなんて声をかけている。佐天の能力者に対する憧れがネガティブに出ているわけではなく結局レベルアッパーなんてないと思っているからか冗談として話している様子にほっとしつつ、蓮はレベルアッパーの話に反応した松野の様子が気になっていた。

(短期間に能力のレベルが上がった松野にレベルアッパーという都市伝説の存在。レベルアッパーは存在する……?いや、まさかな。そんな非現実的な……)

苦労してレベルを上げた蓮としてはレベルアッパーなんてあってたまるかといった感じである。もとから信じてはいないのだが。

「でも、実際にあった出来事が形を変えて都市伝説になっていることだってあるんですよ?」
「どんな能力も効かない能力を持つ男。これなんていかにも学園都市って感じじゃないですか!」
「どんな能力も効かない能力……」
「御坂さん?」

初春の言葉に佐天がサイトに載っている文を読み上げる。それを聞いて御坂が反応して黙り込んでしまう。不思議に思った蓮が声をかけると御坂は慌てて返事をする。

「え?あ、ああうん。そんな能力あるわけないわよね。いるとしたら闘ってみたわね!」
「「「「ん?」」」」
「なによりもとりあえず闘ってみたい考える御坂さんって……」

明らかに様子がおかしかった御坂に全員が違和感を感じるが大したことでもないので気にしないことにしてその日はお開きになった。




次の日曜日。なにも予定のない休日を蓮は昼過ぎまで惰眠をむさぼることで過ごしていた。時刻は1時。このまま家で寝て過ごす気でいたのだが唐突に枕元の携帯が着信を告げた。最初は無視していたのだがなかなかにあきらめの悪い相手からの着信らしくなかなか切れない。

「うるさいなぁ……」

仕方なく画面を確認するとそこには佐天涙子の文字。見なかったことにして枕に突っ伏す。今日は寝て過ごす日だ。電話にでたらその予定が崩されるにきまっている。そうして少しするとようやく鳴りやむ着信音。やっとあきらめたか。と思った瞬間また鳴り出す携帯。ちょっとイライラし
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