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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico4恋愛は友情の切れ目
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「・・・きゃぁぁぁ! これも可愛い!?」
「やめろぉぉーーー!」
刀梅とルシルに追いかけっこに発展。刀梅は何かスポーツでもやってるのか、ルシルの追撃を軽やかに躱してくから、わたしとはやては「おお、すごい!」本当に驚いた。そんな追いかけっこもとうとう終わりを迎えた。
「きゃっ・・・!?」
「っと・・・!」
刀梅がルシルを躱した瞬間、机の足に躓いて仰向けに、そしてルシルもまた一緒にうつ伏せ状態で転んだ。だけど、転びきる前にルシルは右手で刀梅の後頭部を受け止め、左手は腰に回して刀梅を抱き止めて、右足で床を踏み締めて転倒を防いだ。
「あ、ありがとう、ルシル君」
「携帯返せ」
お芝居を見ているかのような状況だけど、ルシルは変わらず携帯電話狙い。でも刀梅の手に携帯電話はない。第三者として見ていたから判る。刀梅が転んだその際に宙を待ったのを見た。そしてその携帯電話は武塔君の手に渡った。
「あー、亮介。ありがとう、ソレ渡してくれ」
ルシルが武塔君に歩み寄って行く。そんな中で武塔君は床に女の子座りしてる刀梅を見て、そしてギラリとルシルを睨みつけた。ルシルもその目に気付いて「亮介・・・?」差し出していた手を降ろした。
「おれ、絶対ぇ負けねぇ! お前みたいな女男、気持ち悪いっ! 髪も長いし、顔も女子っぽいし! この写真だって女子の格好だし!」
武塔君から剥き出しの敵意を真っ向から向けられたルシルが小さく「またか」そう小さく呟いたのをわたしは聞き逃さなかった。武塔君に「ちょっと、亮介君! 急に何で!? なんでそんな酷いこと言うの!?」刀梅が詰め寄って怒鳴った。
『武塔君。絶対に刀梅に気があるでしょ』
『あ、うん、そうやな。ヤキモチやんな、今の・・・』
『・・・はやて・・・、もしかして怒ってる・・・?』
『別に怒ってへんよ? うん、怒ってなんかおらへんよ・・・』
はやてははやてで、ルシルが悪く言われてことで、武塔君に少しばかり怒りを抱いちゃってるようで。わたしはまぁ、恋する気持ちは良く解るから武塔君のことを悪くは思えない。というよりは、刀梅と武塔君を応援したい。
「女子に人気なんだから、これからもずっと女子と仲良くしてろよな!」
武塔君はそう言い捨てて、わたしの携帯電話をルシルでも刀梅もでもない、真神君に渡してから自分の席を着いて、両腕を枕にして机に突っ伏した。刀梅が「ちょっと亮介君!」武塔君の席に向かおうとしたけど、「ちょっとー! 話し声が廊下まで聞こえて来てるよー! はーい、座ってー!」先生が戻って来たことでわたし達は席に着き、嫌な空気なままホームルームは続行した。
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