暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico4恋愛は友情の切れ目
[3/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
だけフラグを立てるような真似するの? 馬鹿なの? 無限女装の刑に処すよ? いいの?
「わたくしが、姉の結の着替えを病院へ届けに行った時でしたわ。無事に届けた後に飲み物を購入しに自販機コーナーへ行ったのですけど。そこで少々不良と後ろ指差されそうな男性と遭遇しまして。わたくしが自販機に硬貨を入れた瞬間、その男がわたくしの入れたお金で飲み物を購入したのです」
「うわっ。そんな奴いるの? 強面の人だったの?」
「ええ。祖父が好きな極道モノの映画に出てきそうな男性でしたわ」
文字通り女の子のお金を勝手に使って買い物とか。死刑だよ、死刑。咲耶はそんな奴が相手でも、お金を返してください、ってちゃんと言ったそうなんだけどソイツは、自分のお金が自販機に残っていた、そのお金で買った、だから何も悪いことしてない、なんてふざけた言い訳をして去ろうとした、と。
「――わたくしは相手が誰であろうと不正を許したくありません。古き木花家の一員として。ですけど、やはり体格・体力差などもあって・・・」
咲耶が右手を頬に添えてうっとり。もう話してもらわなくてもオーケーだよ。ルシルでしょ、ルシルが助けてくれたんでしょ。案の定、「ルシル君が助けてくれたんですの?」咲耶はそう続けた。
「その男性がわたくしの腕を掴んでどこかへ連れ出そうとしてきましたところ、わたくし、恐怖から声が出なくなってしまい、そのまま誘拐されそうになったのですわ。そこで助けてくれたのが、ルシル君でしたわ。男性の腕を鷲掴んで、どこへ連れて行く?と言って、止めたのですわ。今思い返してもドキドキしますわ」
2階に上がり終えたところで、咲耶が一時停止。そして、ほう、って切なげに深い吐息を吐いたと思えば、また歩き出した。それほどまでに衝撃的な出会いだったわけか。話を聴いてたわたしや、後ろに着いて来てる他の女子生徒が「おお!」って歓声を上げた。
「で? 咲耶を拉致ろうとした不貞な野郎はどうなったの?」
「ええ。・・・一触即発でしたわ。男性はルシル君にも怒鳴り始めましたもの。さらにはわたくしと同じように連れ出そうとしたのですけど、ルシル君は何かしらの格闘技で男性を組み伏せた後、男性の耳元に何かを囁くと・・・。どういうわけか、男性は顔を青褪めさせて、さらに涙目になって外へと駆け出して行きましたわ」
不思議そうに小首を傾げる咲耶。なんか特別な魔法でも使ったのかなぁ。ルシルは普通の魔導騎士とは違って妙な魔法も使うし。その内の何かで精神攻撃でもしたのかも。
そんなことを考えながら3階へ上がるための階段を目指して廊下を歩く。中央階段は、4階までの直通じゃなくて、階層ごとに少し間を開けて作られてる。万が一転がり落ちた時のことを考えてるのかも。とにかく、3階へ上がるための階段のあるところへ1
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ