暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
戦乱の剣と託されたもの
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いから誰も送れない。しかし五代はカナリアの力を借りて来た。疲労したカナリアにはきつかったようだ・・・」

ユキたちを背負い、部屋のベットに寝かせた貴虎はクラックの壁を開く。

「君に一つ、弓について言っておくことがある。弓に力を込めるのは、弦を引っ張る時だけでいい。あとは心を落ち着かせて撃つんだ・・・。では、な」

貴虎は短い時間だったが、ユキの心に何かを残した。資料を読み始めるユキ。

その資料には―――――――――――。




キリト達がログアウトしてから一日が立った。

キリト達がログインして驚いたのはユキの状況。腕、脚全てが包帯でまかれており、ところどころに血が滲んでいる。

拳に関しては皮が擦り切れ、見るからに痛々しい。

「お前・・・どうした?その怪我」

ユキは笑顔で弓剣を見せ、後ろを指さした。響鬼と映司、晴人が死体のように寝ていた。

「特訓ですよ・・・いろいろとね」

「しょお〜〜〜〜〜ねん・・・響鬼さんは疲れたよ・・・」

「お、同じく・・・」

「ドー・・・ナツ」

「朝から・・・ご苦労だな」

宿から真が出てくる。

「ユキ・・・昨日のことは聞いたが・・・弓剣の方は大丈夫か?」

「は、はい!!――――――真さん」

「なんだ」

「持ってください」

弓剣を真の前にかざす。真はそれを握る。

「・・・大丈夫なようだ」

少し笑った真は、準備してくると言って宿へと戻る。

資料を見てわかったことがある。

一つはアマノ・アズサ。その力は、何回も使用することで成長する。

さらに心を落ち着けることで、その力はより強くなっていく。

強くなっている証拠に、刃はより美しく、矢も鋭くなっていく――――と書かれていた。

しかし、問題はココからだ。

黒い剣の正体。戦乱剣ダインスレーヴ。

解放条件は興奮状態に陥ることの他に、体力の枯渇。

コレは自分の命を守るために発動する。命を狩り尽くす剣、それがダインスレーヴだった。

ユキはこれにならないよう、晴人たちの力を借りた。

暴走したら止めるように。体力をつけるために、ひたすら森の木を倒す。

そのおかげか、アマノ・アズサは約一日、30分の休憩をとることで使用可能になった。

さらに、頭の中にある謎のデータによってアマノ・アズサが汚れる前に自動格納されるようになっている。

それが何かはわからなかったが、利用する物は全て利用する。力はあった方がいい。

自分を犠牲してでも、絶対に。

ユキにとって今、アルゴのことが頭の中の大半を占めている。

そんなことを考えていると、他の人達がいつの間にか周りにいた。

「ユキさん」

リーフ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ