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Sword Art Online 月に閃く魔剣士の刃
7 蒼と星
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ぎて何が何だかわかっていないらしい。

「ん〜...転移結晶で飛ぶのは流石に勿体無いし、いよいよここで野宿かな...。」
「わ、私、転移結晶持ってないです...。」
「それはそれは...。まあしゃーないし、それに俺も使わんから大丈夫だよ。」

 裾は掴ませておいたままポンポンと頭を叩きつつ、

「元々置いて行く気はないから。一緒にいるから今夜はここで一夜明かす、いい?」

 コクコクと懸命に頷いてくれているからまあ大丈夫だろう。それよりこのままじゃアレだし少し灯りが欲しい所だが。

「あ、ちょっと待ってな、いいものあったわ。」

 言うとアイテムストレージからある物を実体化させた。
 キャンドルの燭台に正八面体が乗ったようなアイテムを地面に置く。すると辺りが青みがかった薄明かりで満たされた。

「わぁ...。」
「すごいだろ、クリスタルトーチっていうアイテムなんだとさ。」

まあインテリアなんだろうが...。まあ結果オーライだな。

「少しは落ち着いたか?」

 声はないがマントの端を握っていた手が少し緩んでいるのが答えだ。

「なんか羽織るものある?流石に肌寒いでしょ。なんかいる?」

 ゲーム内時間だとそろそろ秋も中頃、少し涼しくなってきている。
 声は出さないがやはり小さく小さく頷いた。

「これくらいしかないけど、ごめんな。」

 言うと黒っぽいローブを実体化させ、肩にかけてやるとそ近くの岩を背もたれ代わりにして座った。
 その隣にはミーティアがすがるように座る。

「寝るまでは起きててやるから、おやすみなさい。」

「ありがとうございます...。お、おやすみなさい。」

 ミーティアがローブにくるまるようにうずくまると、シュンも片膝を立てて寝る体勢に入った。
 そして少し夜も更けてきた頃。

...トン。

 突然の感触にうたた寝から覚めると、ミーティアが居た方に重みと体温を感じた。
 そのまま丸まった体勢の腕をミーティアの肩が滑り落ちていき、そのまま俺の左足に落ち着く。

「どうしようか...。」

 声には出さずに苦笑する。結局起こしちゃ悪いと、このままにすることにした

「おやすみ。」

 起きないように小声で囁くと今度は完全に眠りについた。
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