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転生とらぶる
マブラヴ
0850話
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ると、あるいは科学者か?
 もっとも、レモンの場合はパイロットとしても一流ではあるが。
 そんな風に考えていると、自然と目の前に立つ香月という女に興味が湧き、ビルへと声を掛ける。

「ビル、良ければ俺にも紹介して欲しいな」
「……そうだね。確かに君達ならこれから会う事も多くなるだろうし、ここで紹介して置いた方がいいか。アクセル、彼女は夕呼・香月。国連軍が接収した、日本帝国陸軍白陵基地の副司令官だ」
「……ほう?」

 軍人では無いだろうと判断していたのだが、その予想を超えて軍人だった訳だ。ただし、こうしてみても香月に軍人らしい感じはしない。
 そんな俺の視線に気が付いたのだろう。香月は笑みを浮かべつつ口を開く。

「あら、そんなにじっくりと見られては困りますわ。それに、そちらの2人の視線が……あら? そうでもないですわね」

 恋人の俺が他の女へと視線を向けているというのに、全く気にした様子の無いコーネリアとスレイに、香月は不思議そうに小首を傾げる。

「ふふっ、アクセルは根っからの女好きだ。こんな事で怒っていては私達の身が持たないからな」

 コーネリアの呟きに、何故か香月の視線が一瞬だけ鋭くなる。
 その様子に何か嫌な予感を覚えていると、ビルはそれを気にした様子も無く説明を続ける。

「ミス香月、既に紹介するまでも無いが……こちらは私の親しい友人でもあるアクセル・アルマーだ。異世界の国家でもあるシャドウミラーの代表をしている」

 親しい友人と力を込めて紹介するビルと、笑みを浮かべてそれを受け取る香月。
 ……この2人、やはり色々と事情があるようだな。

「アクセル代表、こうしてお目に掛かれて光栄ですわ。実はあたし、副司令官という肩書きは持っていますが、本業は科学者でして」

 笑みを浮かべながら差し出される手。
 ただし、その笑みは口元をそういう形にしているというだけで、決して本心から笑みを浮かべている訳では無いというのは、その目を見れば明らかだった。
 ドレスと同じ緑色の薄い手袋越しに手を握ると、何故か力を込めて握り替えされる。それこそ俺の手を握り潰さんとばかりに。
 ……まぁ、身体的な能力の差が圧倒的なせいで、子猫にじゃれつかれているようなものだが。
 それ故に、握手の事は気にせずに口を開く。

「ほう、科学者か。俺達シャドウミラーも科学者や技術者が非常に多い集団でな」
「そうでしょうね。今日起こったアラビア半島での戦闘、見せて貰いましたわ。あの空を飛ぶ虫型の機体……あれだけでも、あたし達の想像を絶するような技術が幾つも使われているように見えました。それに空中を飛ぶ戦艦に、高さ5kmもの空飛ぶ建築物。更にはアクセル代表の乗る機体は戦術機と同程度か、あるいは小さいというのに光線級や重
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