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転生とらぶる
マブラヴ
0850話
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るかどうかは不明だしな」
「ほう……アクセルはそれ程に強いのか」

 感心したように頷くビルだが、そもそも個人で長時間戦う時に一番の問題は弾薬の維持だ。だが、ニーズヘッグはその殆どがビーム兵器であり、時流エンジンのおかげでエネルギー切れという事にはまずならない。相手の攻撃にしても殆ど回避、あるいはバリアで防御するし……後は疲労か。こっちに関しては……特に精神的な疲労に関しては、混沌精霊の俺でも色々と問題になる。

「さて、どうだろうな。俺としてもそう簡単に負ける気はしないがな」
「あれだけの戦力を持っているシャドウミラーと、更に互角に戦えるか。……ところでアクセル、こちらのコーネリア嬢はどこか名のある家の出なのかな? 随分と仕草に気品が溢れているけど」

 ビルとしては、ある意味でこの問いこそが本命だったのだろう。飄々としつつも、どこか目に力の入った視線で問い掛けられる。
 だが、コーネリアの出身については別に隠す必要も無いので、特に躊躇する事無く口を開く。

「ああ。俺達シャドウミラーと国交のあるギアス世界という世界の、ブリタニアという国の皇族だな。……ああ、そう思えばコーネリアとビルは何気に縁があるんだな」
「……ブリタニア? イギリスの?」

 それが何故自分と関係あるのかと言わんばかりに不思議そうな表情を浮かべるビル。

「ギアス世界では、アメリカ大陸にブリタニアという国が出来ていたんだよ。一時期は世界の3分の1を支配下に置いた国。それがブリタニア帝国だ。で、コーネリアはそのブリタニア皇族の出身な訳だ。それも元第2皇女という……な」

 その言葉に、ビルは驚愕で目を見開く。
 さすがにその辺は予想出来なかったのだろう。……いや、これを予想していたら、色々な意味で予知能力の存在でも疑うが。
 だが、コーネリアはビルやその背後にいる政治家達の視線をサラリと受け流し、口元に艶やかな笑みを浮かべて言葉を紡ぐ。

「確かに私は元ブリタニア皇族だが、今はシャドウミラーの幹部の1人だよ。それに……アクセルの伴侶という、な」

 そっと左手の薬指に嵌まっている時の指輪をビルへと見せるコーネリア。
 その仕草に、ビルや周囲の政治家達から嫉妬の視線が俺へと向けられる。
 ……いやまぁ、コーネリアの美貌を思えば無理もないか。
 だが、その時。ビルの視線がこの場にいるもう1人の女の手元へと視線が向けられる。

「待ってくれ。コーネリア嬢の指輪と同じ指輪を持っているそちらの女性は……つまり……」
「うむ。私はスレイ・プレスティ。シャドウミラーの実働班に所属しており、同時にアクセルの伴侶でもあるな」

 その言葉が周囲に響くと、アメリカ一同だけではなく周囲でこちらの様子を窺っていた他の国々の政治家達からも嫉妬の視線
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