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IF物語 ベルセルク編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第九話 反逆者の特権
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ると言った風情で疑問を呈した。
「艦船、およびワルキューレを使って上空から攻撃します。簡単に粉砕出来るでしょう」
皆が眼を剥いた。新無憂宮の上空は飛行禁止地域だ。それを無視しようとしている。
「宜しいのですか、閣下」
不安げにアーベントロート中将が問うとエーリッヒが微かに笑みを浮かべた。
「構いません。我々は反逆者です。反逆者は反逆者らしく行動する。皇帝の権威も禁忌も関係無い、全てを踏み躙り目的を果たす。それが反逆者だけに許された特権です……」
皆が震え上がった。胆力に優れたオフレッサー、リューネブルクでさえ顔を強張らせている。戦慄する諸将にエーリッヒが柔らかく微笑みかけた。楽しんでいる、間違いなくエーリッヒは反逆を楽しんでいる……。
「我々は反逆者なのです」
詠う様な声だった。
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