二十四章 幕間劇
美空と久遠の黒歴史
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今と変わらないわね。昔と言うのなら沙紀が知っているんじゃないの?一真の昔話は」
「昔と言われてもどの辺りが昔かは、正直困りますね。何しろ隊長は何千年生きていますから」
そう言った沙紀は、やはり神仏の類なのねと何か知らんが納得した結菜達。過去を知っていると言う沙紀ではあるが、俺が半分戦闘狂なのは随分前の事だからな。その前は冷静に相手を見て戦っていたり、情報分析をしたりしていた。過去を知っている人物は、次元パトロール隊の中でも第0課にいる者達がほとんどで、桜花達は第2課から第0課に転属してきた。沙紀は最初からいたから、俺の過去を知っている唯一の女というべきなのだろうか。
「そういえば私も聞きたい事があるんだけど、美空様ってどんな子なの?一応は、ひよ達からも聞いたけど・・・・」
「御大将っすか?」
「・・・・俺も昔の事は聞いていないな、美空はあまり昔の事話さないし」
本人は過去は振り返らない主義というかタイプというかだし、国持ちともなれば話したくない事も多いだろうからか、あえて聞いてはいないな。
「・・・・まあ、当たり前っすね」
「変わり者」
「それは理解している」
「何かあったら、すぐ出家するって言う」
「出家癖ね・・・・・・。俺がいなくなってからはどうだったんだ?」
「一応は大丈夫でしたよ」
「出家癖・・・・?」
「御大将、最初は仏門に預けられてたんす」
「ですが、家督を継ぐ事になっていた晴景様では越後を押さえ切れそうになく・・・・各地の豪族達から推挙されて、還俗なさったんです」
還俗・・・・・出家していた人が、寺を出て生活する事。
「なるほどね、だから春日山城があんな事になっていたのか」
道理で晴景という人を根に持っていたな、まあその晴景は春日山城を奪い取った後逃げ出したと聞いているが実は射殺している。その後消滅の魔力で消滅させた後に輪廻転生の時は善人に生まれろよと魂に言っておいたのを覚えてる。
「だから何か嫌な事があったら、出家するって言う」
「なるほどそういう・・・・」
「でも御大将のお陰で、越後もだいぶ落ち着いて来たんすよ」
「まあ、国が滅茶苦茶になる前にまともな主に代替わりできて良かったんじゃない?」
さらりとそう言う事を言うが、結菜としては流れに色々と思う所があるはずだ。ま、美濃も似たような運命辿ったような感じで織田家の領土となった。
「というか、仏門にいたら大変な事になってたと思う」
「美空があの性格のままで尼さんね・・・・」
仏門に居続けていたらどうなっていたかは俺も知らん。
「・・・・弁慶」
「五条大橋で刀狩りをしまくっていた頃の方か?」
「間違いない」
「ああ、そ
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