二十四章 幕間劇
美空と久遠の黒歴史
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「納得されるんだと言いたいけど、最初は主導権持っていたのこっちだったしな。二人は海津城に行ってたはずだが、向こうにいる長尾衆の準備は終わったのか?」
次の上洛に合せて海津の兵の調整や準備に行っていたはずなんだけどな、こちらに戻ってくるのは先だと聞いているから簡易型神殿を作るのも時間はあると思っていたんだけど。もう終わったのなら、神殿作るのを終わらせないと間に合わない。
「もちろん終わったっす」
「元々御大将の兵、そんなに多くない」
「そういうことか」
美空のやり方なら、その辺込みで時間は掛からないはずだけど兵達を一気に夜叉化するのも時間の問題だと言ってある。なのでここにいる兵達は今の内に、人間の時に過ごす事の有難さを学んでおけと言ってある。夜叉化になったら下界であるここには来れないし、人間の食べ物も疑似コーティングが剥がれるまでは食べれるが完全に夜叉となったら神界で先輩夜叉に学んでもらう事が多い。
「今日は秋子に呼ばれたから、戻ってきた」
「秋子に・・・・?」
「あー!こんな所にいた!」
と噂をしてたら本人登場という訳か。
「二人とも、帰ってきたなら帰ってきたって言ってちょうだいな」
「「帰ってきたっす!/帰ってきた」」
「もう言わなくても良いわよ・・・・」
「だって、一真さんいたっすし」
「それに、秋子は逃げない」
「私もそんなに暇な訳じゃないんだけど・・・・」
「あまり秋子を困らせる事はやめとけ、俺に会いに来るなら用事を済ませてから来いよ」
「・・・・何の用?」
「別に用事らしい用事はないんだけど・・・・」
「ないのに呼んだんすか?」
「次は大きな戦になるし、少し皆でゆっくりしたいって思ったのよ。御大将も勧めてくれたし」
なるほどな、次は大戦だから船にいるもんもこっちに来て休憩しに来たと言ってたし、今頃愛紗たちに扱かれているんじゃねえのかな?桃香は武術より回復要員として医療班の一員だけど、手伝えるのは手伝えと俺からの命によりそうしている。松葉は用事済んだと言ったら柘榴は「一真さんと遊ぶっす!」と言っていた。あと柘榴は秋子と話している間もだけど今現在も俺を抱きついて離れないようにしているが、俺はぬいぐるみかとツッコみを入れたいね。
「・・・・まったくもう。・・・・ごめんなさいね?ウチの若い衆が」
秋子が申し訳ないような感じな顔をしながら、秋子はその場にそっと腰を下ろしてくる。
「別に構いませんよ、隊長は困ってはいますが隊長にとっては新鮮だと思いますよ。ああやって来る事自体が」
「こっちも構わないわよ。一真が本当に困っていたら沙紀が説教しているから」
一方的に絡まれているような気がするけど、これはこれでい
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