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Sword Art Online 月に閃く魔剣士の刃
6 流れ星は突然に
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(が、被弾時の衝撃は普通に喰らう)。
 さらにスイッチの回数を減らせ、タンク役のローテの穴を簡易的に埋めることが出来るためパーティへの負担やヘイト管理がとても楽になる。

 後者はディレイがとても軽く、バッシュの速度によっては両手武器の一撃に匹敵する奪ノックバック力を発揮できる。勿論どちらも彼女の使っている小盾でも、だ。

 これら幅広い役割が可能な点と奪ノックバック力は敏捷型全般に不足しがちな要素なため、使いこなせるならデメリットが吹き飛ぶ程度のポテンシャルは余裕で持っている。

 そして場所は変わってフィールドダンジョン「夢の跡地」。

 なぜか洋風の層なのに連想させるのはある日本人だった。

「元ネタ芭蕉かなあ。」

 ミーティアが歩きながらポツリと呟く。

「やっぱりそうとしか思えんよね。夏草や...」

 そのまま続けようとすると、

(つわもの)どもが 夢の跡、でしょ?」

 アスナが得意気に続けた。

「さすが閃光。割り込み速度も光の速さってあっぶね。」

 それこそ閃光の如く閃いたレイピアを円月刃で僅かに逸らして回避する。

「え...早い...。」

 何の気もなく円月刃を納める俺と少々いじけたアスナと一連の動作に呆気にとられていたミーティア。
 そんな御一行にさらに面倒な出会いが待っていた。

「お、シュンじゃねえk...おいテメエ両手に花かぁ!?」

 そう、女の子との相性が絶望的なことでお馴染みクラインだ!

「く、クラインさん・・・おはようございます」

 テンションに気圧されて若干引き気味のアスナと、初対面であのテンションだったためまたしても硬直したミーティアを微妙に背中の方に隠しつつ、

「うっせえぞクライン。だからモテねえし彼女も出来ないんだよ。」

 苦笑混じりになじる。

「ほっとけ!!いやそんな事はどうでもいい!その背中のお二人方は!か、片方はアスナさんですがもう片方のお方は!?」

 どうやらミーティアに興味津々らしい。まあコイツなら間違い起こることも無いだろうが如何せんミーティアが怖がっててダメだ。

「うるせぇ、お前には高嶺の花過ぎる。勝ち目は来世も無いから諦めて涙で溺れろ、溺死しろ。」

 とボロックソに叩いて気を逸らす。
 案の定自分のフラれ話が涙とともに語られはじめた。それを尻目に、

「クラインだ、あんな感じだが女子見てでテンション上がってるだけだ。根は良い奴だから大丈夫。」

 と背中のミーティアに耳打ちすると、

「なんかすごいキャラ濃い人ですね...ああいうのちょっと苦手...かも。」

 控えめに、けれど少し震えた肩を強ばらせながら、絞りだすように返事をした。
 表情も笑ってい
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