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Sword Art Online 月に閃く魔剣士の刃
6 流れ星は突然に
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「えっ!?いやっそのっ!?」

 と驚きの声が飛んできて思わず眉間を抑え、頭を抱える俺。
 そりゃ初対面で鎮痛そうな面持ちで可愛いなど言われたら誰でも驚くだろう。

 初対面にていきなりの言葉に固まるミーティア。
 その様子に吹き出すアスナ。
 そして美女二人とその一人が上げた声に集まりだす野次馬の、俺に向けられた嫉妬と憤怒の目線が痛い辛い。

「はぁ...なんか悪い。シュンだ。よろしく頼む...ってミーティア?おーい?」

 反応がないので様子を見てみてもツボに入ったのか笑い続けるアスナとやっぱりフリーズしているミーティアが動きそうもないので、

「ったく、行くぞー?」

 手を取るとそのままフィールドまで引きずっていった。街から離れ、一息ついたところでようやくアスナの上戸とミーティアの硬直が解ける。

「んじゃ改めて自己紹介といこうか?」

 苦笑しつつ改めて俺は声をかけた。

「俺はシュン。ビルドは準敏捷特化。武器は片手剣と円月刃《チャクラムナイフ》。」

「私は・・・省略でいいよね。」

「わ、わわ私はミーティアといいます!・・・ビルドは敏捷優先、武器はレイピアと片手用の小盾《バックラー》を使ってます!」

 ミーティアはそう言うと戦闘に備えて左手に小型の盾を出現させた。
 大分緊張というかなんというか...まあさっきのこともあるし仕方ないか。

 まあ張本人である俺にしてみれば正直気にしてないし、気にして欲しくない...。
 しかしそんな事より彼女の装備に少し驚いた。

 実は敏捷優先型で盾持ちっていうのは珍しい。

 なぜなら折角のスピードを活かした立ち回り方と盾による防御はあまりマッチしないからだ。
 特にシールドパリィ失敗時のリスクが怖いし、素の防御力が低いと隙にならなくてもスリップダメージで十分痛い。

 でも敏捷を優先させると防御力をある程度確保する場合は短剣等の軽量武器になる。そうすると素早いが火力は伸びずに肝心な防御は敏捷寄りバランス型のビルドよりも低いという中途半端なステータスになってしまう。

 そして機動力低下を極力防ぎつつ火力を重視すると防御力が犠牲になる
 俺はこの傾向が極端で、単純な防御力だけなら下手をすると純粋な敏捷特化のプレイヤーよりも紙装甲だと思う。
 そもそも敏捷値に高く振っているなら躱すという選択肢が合理的かつ手っ取り早い。

 しかし盾を持つことによって得られるとても大きな利点が二つある
 それは「ノーダメージで敵に張り付き続ける事が出来る」ことと「盾スキルを使っている場合シールドバッシュの択が使える」ということだ。

 前者は文字通りだ。
 盾でのガードに成功するとどんな激烈なダメージでも強制的に0に出来る
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