無印編
1章
第五話 運命の出会いと再会 前編
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ではなく、念話の使える魔力を持った動物ですよ、あれは動物ではなく元は人間です。微量ではありましたが魔力がありました。絶対にあれは異世界の住人ですよ、そんな人物を放っておいて良いんですか?」
「解説どうもありがとう」
イグニは、今分かっているあのフェレットについて分かっている情報を、すべて説明してくれた。
「確かにあれは何か大きな問題を持ってるだろうし、なのはにも接触するだろう。だが、あの状態なら2、3日は眠ったままだろうからしばらくは様子見だな」
『分かりました、マスター』
それ以上イグニは何も言わなかった。
正直イグニがここまで大人しいのは驚いた。いつもなら一度喋りだしたらしばらくはバカみたいなことを言い出すが、それだけこれはやばい事なのかもしれない。俺にはそれを察するだけの力の安定が無かった……
俺は家に帰り、学校の制服を脱ぎ、私服に着替え月村家へと向かった。
月村家に着き更衣室で執事服に着替え、その後キッチンへと向かった。
キッチンにはメイド長のファリンが夕食の支度をなさっていた。
「メイド長手伝います。それで今夜のメニューは?」
「ありがとうございます悟志、今夜のメインは旬のキャベツでロールキャベツを、それからサラダにコンソメスープです」
「良いですね、ロールキャベツ。それでメイド長、ノエルさんは?」
「あの子は今お嬢様たちのお相手をしています。あの子がキッチンに立つと、どうなるかは貴方にも分かるでしょう」
メイド長はそう仰り、私は苦笑いしかできませんでした。
私は苦笑いしながら自宅から持ってきたパンを切り、コンソメスープ用の具材を切ってた。
メイド長は、私のパンを少々不思議そうな目でこちらを見つめられた。
「ど、どうかなさいましたかメイド長」
「いえ、ただそのパンはどうしたのかと思いまして」
「ああ、このパンですか。これは私が長年かけて作ったレシピで製造した自家製パンです。レシピは教えられませんが、味は保証します」
私がそう言うと、メイド長はクスリと微笑み「そうですか」とおっしゃった。
〜sid忍〜
しばらくすずかとお話ししていると、悟志君が夕食の用意が出来たと呼びに来てくれた。
今日の夕食はパンとサラダ、コンソメスープにメインのロールキャベツだ。私たちはそれを美味しく食べた。
「ファリンさん、今日のこのパンいつもと違いますね」
すずかがそう言ったので私も食べてみた。
実際かなり美味しい、外はカリッと中はふんわりとした食感でスープによく合う。
「はいすずかお嬢様、このパンは今日悟志が作ってきたパンで私も作り方は知りません」
「そうなの悟志君?それなら今度パンの焼き方を教えて」
「このパンはお教えできませんが、他ならお教え出来ますよすずかお嬢
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ