無印編
1章
第五話 運命の出会いと再会 前編
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めてくれた。ありがたいが出来れば鬼ごっこ自体をしてくれない方が良かった……
帰りはなのはたちと一緒に帰ったため誰も襲ってはこなかった。
というか、全員一日中走り回ってたため完全にダウンしていた。
「それにしてもすごいね悟志君、みんな疲れてへとへとだったのに悟志君は大丈夫みたいだし」
「というか、なんで壁を登れるのよ!そっちの方が不思議よ」
「これでも鍛えてるからな」
俺がそう言うとすずかはクスクスと笑った。
「そうだね、この前だって二刀の恭也さんが手も足も出なかったもんね」
「「え?」」
なのはとアリサはかなり驚いた。
まあ、なのはは実の兄が負けたと聞いたら普通に驚くよな。というかすずか、それは言わなくても良いのでは…
「それ本当なの悟志?」
「まあな」
「そういえば、何日か前にお兄ちゃんが悔しそうに道場で木刀を振ってたのはそのせいだったのか〜」
そんな話をしながら俺たちは帰った。
(誰か、助けて!)
歩いていると声が聞こえた。幼い男の様な声だ、近くに森になっている公園があるから、その内誰かが見つけるだろう。
そうやって俺は無視することを決め込むと、なのはにも聞こえたらしくキョロキョロしだした。
そして、何度かその声が聞こえると、なのははその公園に走り出した。
「ちょっとなのは、どこに行くのよ!」
「なのはちゃん?」
「悪い二人とも、少しここで待っててくれ。俺が行ってくるから」
俺はそう言って二人をその場に残しなのはを追った。
なのはに追いつくと、なのはは一匹の衰弱したフェレット?の様な動物を抱えていた。
「悟志君、この子…」
「大丈夫だ、外傷はあるが擦り傷程度だ。命に別条はなさそうだから、キチンとしたところで大人しくしていれば元気になる(だが、魔力の著しい低下による衰弱だからしばらくはまともに力は使えないだろうけどな)」
そう言うとなのはは「良かった〜」と安堵の息をつき、俺たちはアリサたちの下へ戻った。
アリサとすずかがこのフェレットを見ると、知り合いの動物病院に行く話になりその病院に向かった。
何でもその病院は、月村家が大量に飼っている猫たちをよく診断してもらっているらしい。
病院に着くとフェレットを見つけた経緯を話し、診断してもらえることになった。
診断結果は先ほどの俺の診断と同じだった。
なのでフェレットは飼い主が見つかるまでは病院で預かることになった。
そして俺たちはそれぞれの家路を急いだのだった。
なのはたちと別れ俺はスーパーに寄ったりして帰って行った。
『それにしてもよかったんですかマスター?』
人気のない道でイグニが話しかけてきた。
「何がだ?」
「さっきのフェレット擬きですよ。あれはただの動物
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