無印編
1章
第五話 運命の出会いと再会 前編
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ラスに紹介された。
「それじゃあ光瀬君、自己紹介をお願いします」
「はい。俺の名前は光瀬悟志と言います。趣味は体を動かすこと特技は家事全般です。これこれからよろしくお願いします」
自己紹介を終えるとクラスメイト達から拍手が送られた。
これが俺の長い人生で二度目の小学校生活だ。俺は様々な世界を渡り歩いて、元の体格だったころは高校生とか大学生とかはやったことがあるが、流石に小学生は無かった。
だからと言ってこの学校生活を謳歌しようとは思っていない。
けれでもプライベートと使命とは区別するつもりだ。
にしても月村家には大きな借りが出来たのかもしれない。
月村家には俺の偽造戸籍は通用しない。なのにそれを黙り俺を学校に入れた、それもすずかやなのはと同じクラスに…
やはり人間の…いいや月村家は性質上人間じゃないけど、奴らには大きな力があると実感する……
「それじゃあ、光瀬君には高町さんの隣が空いてるからそこについてくれる」
「分かりました」
先生の言葉に返事をし俺は席に着いた。
「悟志君、改めて高町なのはです。これからよろしく」
「ああ、光瀬悟志だ。こちらこそよろしく頼む」
俺はお互いにあらたまって自己紹介をし握手をした。何故かなのはの頬がほんのり赤い、なぜだろうか?すると、なぜか周りから目線を感じるのは何故だろうか……
◇――――――――――◇
そしてHRが終わり一時限目までの休み時間になった。
当然転校生である俺はクラスメイトの好奇心の程の良いカモになった。
「光瀬君ってどこから来たの?」
「前はどんな学校に通ってたの?」
などといっぺんに聞かれた。
俺は聖徳太子じゃあない!神様だけれども……
「ハイハイ、みんな悟志が困ってるでしょ。色々聞きたいのは分かるけど順番に聞きなさい、順番に」
そうやってアリサがみんなを仕切ってくれたで少し楽になった。
できれば質問攻めに合わなければもっと楽だが、それは言わないことにしよう。
こうしてこの質問攻めで休み時間が過ぎていったのは言うまでもない…
そして次の休み時間、俺はアリサに先ほどのお礼を言うことにした。
「アリサ、さっきは助かった。ありがとう」
「別にお礼なんていいわよ。これでも私はクラス委員長なんだから」
アリサは胸を張ってそう言った。
正直かなり意外だった。
だが確かにアリサみたいな人物が委員長なら、クラスも賑やかでいいかもしれないな。
そんなことを思っているとアリサが不思議そうな目でこちらを見ていた。
「な、なんだアリサ、俺の顔に何かついてるか?」
「いや、そういう訳じゃあないんだけど…あんたバスの中でなのはやすずかとやたらと仲良かったから何でかな〜と思ってね」
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