サラマンダー
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「何だこれ…」
現在橋の上の中間部。
洞窟を抜けた先にあるこの橋を渡ろうとして、行く手を阻む形で出現した壁に、
俺達は足止めを喰らっていた。
羽出せば行けるんじゃね?と思ったが、どうやら飛行禁止エリアらしい。
「無理だよキリト君。
これを出した術者を倒さないと消えない」
「おいでなすったぜ」
俺は後ろに振り返りながら言った。
その先からは赤い外装のプレイヤー20人程が此方へと向かって走ってきている。
「つけられてたの?」
「サーチャーは潰したんだけどなぁ…」
もしかしてあれ一匹だけじゃなかったのか?
サラマンダー達は前、中、後衛に配置に着き、前衛はシールドを構えて壁を作った。
「やるしか無いな」
キリトは剣を抜いて構える。
「ダメだよあの人数には太刀打ち出来ない!
一度やられて、それからまたここにこれば良いじゃない!」
「駄目だ!俺達には時間が残されてないんだ!
それにな、リーファ。
俺が死ぬまで、パーティーは一人も死なせはしない!」
そう言って走り出すキリト。
「リーファ。回復補助に徹してくれると助かる。
俺はまだ呪文を知らないから使いようもない」
ウンディーネなのに回復出来ないとか、絶対他のプレイヤーから罵倒されるに違いない。
駄目ディーネとか?
「キリトはこの際好きにさせる。
俺はあの盾持ちを飛び越えて後衛を潰す。
リーファはキリトの回復を頼む」
「わ、分かった!」
「っしゃ!」
俺は飛び出し、キリトの横を通りすぎる。
盾持ちを飛び越えて向こう側へと着地する。
「ぐぅお!?」
急に飛んできた火の玉に俺は直撃し、盾持ちに激突する。
「くっ!結構痛ぇな!っとぉ!」
再び飛んできた火の玉を横に跳んで回避。
当たった火の玉は一発なのにHPは半分を切っている。
「男ならガチンコで来いやぁ!」
俺は飛び交う火の玉を避けながら走り、中衛の回復役の場所へとたどり着く。
「せぇあぁ!」
俺はボディブローわー指揮取りにお見舞いし、続いてその近くにいたプレイヤーを川に投げ込む。
思った通り、川にはモンスターがいるようで、川に落ちたプレイヤーは一瞬で炎になった。
「おおおおおおおお!」
「キリトも頑張ってンなぁ!」
キリトの怒号の叫びをBGMにしながら、残りの回復役を潰していく。
そして飛んでくる火の玉。
「砂糖の百倍甘えよ!」
俺は飛んできた火の玉をぶん殴り、弾くようにして受け流した。
火の玉は盾持ちの一人に辺り、壁を崩してしまう。
「キリトォ!」
「オーライ!」
キリトと俺は走り出し、盾持ちを無視して後衛との距離を積めた。
「
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ