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ソードアート・オンライン-ゲーム嫌いの少女冒険譚-
アインクラッド編
観戦そして対決
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の。」
恐らくKoBがこの試合を取り仕切っているのだろう。いくつかの場所ではチケット販売が行われている。私たちは入り口付近にいるKoB団員に話をつけると、事前に用意されていたのであろう席へと案内された。開始まではまだ余裕がある。このまま席で待っていようかと思ったが、「少々お待ちください。」との係員の指示があると、このデュエルの対戦者であるヒースクリフが私たちの元にやってきた。
「君が来てくれて歓迎するよ、レイミー君。君なら、この戦いを間近で見たいと思っていただろうからね。」
このように会話を切り出してくるヒースクリフ。彼と話をするのは悪くないが、どうにも何か別のことを裏で策謀しているような感じで気味が悪い。
「それで……どうなの? 彼に勝つ自信の程は。」
「勿論簡単に負けるつもりは全くない。だけどもキリト君はとても強いからね。無論、こちらも初めから手加減なしに全力で行かせて貰うだけさ。この
決闘
(
デュエル
)
がどうなるのかは、今の私には言えないのだけれどね。」
私はヒースクリフの自信の方を聞いてみた。それを聞いて、ヒースクリフは負けないようにはするとのこと。しかし、対戦相手であるキリトの実力も十二分に理解しながらも戦うとのこと。そして、彼の強さに敬意を払い、自らの持てる全ての技術で応じるまでだと。理想的な回答だ。私も〈神聖剣ヒースクリフ〉の実力は知っている。SAO世界最強を決めるのであれば必ず入るに違いない。
「それと君にはやはり血盟騎士団に入って貰いたいが……そうか、もう時間か。ならこの話は後で聞かせてもらおうかな。」
そうして、ヒースクリフがようやく本題を切り出していこうかと思っていたら間もなく時間だから準備と移動してくださいとのこと。こちらも、その手の話題を続けなくて良かったとひと段落している。
「さて……〈神聖剣〉vs〈二刀流〉だがこの勝負どう予想する?」
「少なくとも、ヒースクリフの防御を崩せないとキリト君の勝利はない。かと言って我武者羅にやれば良いかと言われたらそうでもないからね。案外、一瞬の出来事で終わるんじゃないかな。」
こうして、私の勝手な勝負予想をしつつ〈神聖剣〉ヒースクリフvs〈二刀流〉キリトのデュエルが始まった。
「そう言えばゼノ、前にプレイヤーのステータス振りには幾つか特徴があるとか言っていたよね?」
「ステータスの配分パターンのことか? まぁ、確かにそれにはパターンは幾つかあるな。それが、どないしたんや?」
デュエルが始まってから、私はゼノに質問をぶつけていた。ステータスにはパターンがあると前に聞いていた。だが、私はそこまで気にしたことがなかった。ある程度はゼノが講義してくれたから分かってはいるが、ゲームの根底的
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