暁 〜小説投稿サイト〜
剣の世界で拳を振るう
世界樹へ
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た。
Google先生の必殺《Wikipedia》にて拝見したイラストとは明らかに印象が違う。
紫…よりも赤に近い形の巨大なモンスター。
名前は《ドラグモンク》と言うらしい。
筋肉質な体格に、ゴツゴツとした手甲。
構えは格闘家だと一目でわかるし、他の武器は持っていいない。
Google先生はパーティー推奨とされていたが、俺にそんなお友達はいない。

『ウガァアア!』

ドラグモンクは雄叫びを上げ、その頭上にHPバーが表示される。
バーの数は二本。
ドラグモンクは此方へと走り出した。

「戦闘開始だぁ!おおおお!」

俺も続いて走り出し、勢いにのせられ、振り下ろされたドラグモンクの拳を飛び上がって回避し、
その脳天へと踵落としを食い込ませた。

「まだまだ行くぞぉぉ!」

俺は羽を出し、空中で浮かびながら顔面にラッシュを叩き込んだ。










――――パァンッ。
最後の一撃が決まり、ドラグモンクはポリゴンとなって破裂した。
俺の目の前にリザルトの表記が現れ、ユルドやドロップ品等が記載される。
その中には勿論――――

「あったぁ!っしゃあ!」

目当ての物があり、早速ながら観覧してみる。

[U]《ドラゴンハンド》
攻撃 250 敏捷70
攻撃、敏捷値50%up
弱点(ウィークポイント)攻撃時、ダメージ2倍


「何このチート武器。
……ん?何この[U]って」

「おめでとうございます!ユニーク装備ですよ!」

ユニーク装備?あぁ、だからUなのか。

「そんなに珍しい武器なのか?これ」

「はい!この世界に存在している強力な装備品の一つです!
ドロップ事態珍しいそうで、確率は0.1%にも満たないとされています!」

おい運営。お前らアホだろ。
何でそんなにドロ率低いの?あげる気無いって事なの?分かりません。
つーかそれを落とした俺は何なの?
ご都合主義ですね。ホントにありがとうございました。

「今のモンスターがPOPするには一月掛かるみたいです…。
お兄さんは凄く運が良いんですね!」

「いやぁ、はっはっは」

こんな偶然を喜ばれても困るんだけど…。
つーかこれって他のプレイヤーから妬みの対象になるんじゃないのか?

「…帰るか。
明日に備えて休んどけよユイちゃん」

「はいです!お兄さん!」

何か途中から呼び方変わってるんだけど…まぁいいか。

俺は羽を出して飛び上がり、スイルベーンのログアウト地点へと戻るのだった。


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