アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第六話 決闘の挑戦状
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しかし、次は七十五層、クォーターポイントなのだ。新人たちの教育には少々危なすぎる」
「少しぐらい危険を冒さなければ、得られるものはないと考えるが?」
「それで死んでしまっては元も子もないと思うがね」
ヒースクリフとソレイユの意見は平行線をたどり始めた。だが、その意見の出し合いは長く続かなかった。キリトがソレイユの肩をつかみ一歩前に進み出て口を開いたからだ。
「ならば、先ほどあなたが言ったデュエルで決着をつけましょう。剣で語れというなら望むところです」
その言葉を聞いたヒースクリフは薄く笑って頷いて、ソレイユは額に手を当て大きく呆れの溜息をついていた。
◆
「おおぼけなすがっ」
再びアルゲートにあるエギルの店の二階へと戻ってきた四人。最初に口を開いたのが、キリトに向けて悪態をついたソレイユであった。
「なんでそんなめんどくさいことを簡単に引き受けるんだよ」
「ほんとだよ、私とルナも頑張って説得しようとしたのに、なんであんなこと言うのよ!!」
「・・・面目ありません。つい売り言葉に買い言葉で・・・・」
アスナも加わったためキリトにできることは謝るほかに選択肢はなかった。ルナは苦笑してみているが、キリトに救いの手をのばすことはしないらしい。しかし、苦笑していたルナが唐突に呟いた。
「でも意外だったね。オシリスさんがあんなこと言うなんて・・・」
そういって四人は本部での最後のやり取りを思い出していた。
◆
「なら、キリト君の相手は私がつとめよう。ソレイユ君の相手は・・・・」
「俺だな」
ヒースクリフの言葉を遮りゼロが口を開いた。ヒースクリフはそれを聞いた後、かまわないね、といったような視線を二人に向けた。
「俺は問題ないです」
「・・・・・・」
キリトは了承の返事をしたがソレイユは黙ったまんまであったが、少しして思いっきり溜息を吐き、口を開いた。
「・・・一つ聞きたいんだけど・・・?」
「なんだね?」
「引き分けだった場合、手付かずってことでいいんだよな?」
ソレイユの言葉に考えていたヒースクリフだったが、オシリスが口を開いた。
「いいんじゃないか、それで」
その言葉でその場は締めくくられることとなり決闘が行われる場所と時間を聞いた後、ソレイユたち四人は部屋から退出していった。
◆
それを思い出し、不安な表情をしたアスナがキリトとソレイユに言った。
「でも、大丈夫なの、二人とも」
「大丈夫だよ。一撃終了ルールでやるから危険はないさ。それに、まだ負けると決まったわけじゃないし・・・」
「それもあるけど・・・こないだキリト君の≪二刀流≫とソレイユ君の≪剣聖≫を見た時は、別次元の強さ
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