アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第六話 決闘の挑戦状
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ように口を開いた。
「団長、私たちは別にギルドをやめたいといっているわけじゃありません。ただ、少し離れて、いろいろ考えたいんです」
「なあ、ヒースクリフ」
なおも言い募ろうとするアスナを無視してソレイユが口を開いた。
「なんだね、ソレイユ君」
「お前はさっき言ったな、アスナとルナは貴重なプレイヤーだと」
ソレイユのことばにヒースクリフは首肯する。それを見たソレイユは淡々と続けた。
「確かに、ルナやアスナみたいな実力のあるプレイヤーは貴重だ。戦力としても、そのカリスマ性をとってもな。正直な話、俺はこのゲームが始まってから二年でここまで来れるとは思ってもみなかった。でも、それができたのは聖騎士や閃光、流水や黒の剣士、他の有力ギルドがいたからだと思ってる。そして、これからも、それは変わらないだろう」
ソレイユの言いたいことがわからず、部屋にいたプレイヤーたちは首をかしげている。
しかし、ヒースクリフは射抜くようなソレイユの視線を正面から受け、壁に寄りかかっているプレイヤーは黙って聞いていた。意味が分からないソレイユの言葉にキリトは疑問を投げつけるがソレイユはそれを無視して続ける。
「・・・何が、言いたいんだ?」
「今、最前線にいる者はこのデスゲームを攻略する最後の希望といってもいい。このままいけば、あと一年しないうちにクリアすること可能だろう」
「そうだな、私もそう思っている」
ソレイユの言葉に同意するヒースクリフ。しかし、まだソレイユの言葉は続いた。
「だが、わかっているのか。そいつらを失うことがあれば、それから先どうなるのかを」
ソレイユの言葉に息をのむプレイヤーたち。そんな中、キリトがソレイユに声を震わせながら尋ねた。
「・・・・それは、アスナたちが死ぬって言いたいのか」
「そうだ」
キリトの質問にソレイユは一言で肯定した。それを聞いたキリトはソレイユにつかみかかろうとするが、それより早くソレイユが口を開いた。
「レベルの高いプレイヤーのみで攻略してきた弊害がここにきて一気に現れたってことだよ。これから先、今の人数だけで攻略していくのは難しいものがあると思うよ、俺は・・・」
「なるほど、ね。つまり、これを機に体制を整えたらどうか、といことかい?」
「そういこと」
壁に寄りかかっていたプレイヤー、オシリスがソレイユの言いたいことをまとめた。
「KoBにも新人がいることだし、主力陣にいったん休息を取らせ戦力を整えてみたらどうだ、ということだよ、ヒースクリフ」
それを聞いたキリトはつかみかかるのをやめ、ヒースクリフに向きなおる。ヒースクリフは眼を閉じて考えていたが、首を横に振った。
「たしかにソレイユ君の意見も一理ある。
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