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ソードアート・オンライン〜漆黒の剣聖〜
アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第六話 決闘の挑戦状
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つこく言われた」

「そ、それで・・・どうしたんだ?」

「結局、おれが合うことになった。それだけだ」

そういうソレイユにキリトがどんなことを話したのか聞くと、秘密、と一言で断られてしまった。ルナはその時同席していないので知らないという。

「・・・・・ともかく、一度グランザムまで行くよ。俺が直接談判してみる」

「ん・・・・・ごめんね。迷惑ばかりかけちゃうね・・・・」

「何でもするさ。その、大事な・・・・攻略パートナーの為だからな」

キリトがそういうと、アスナは少し不満そうに唇を尖らせていたが、ようやくほのかな笑顔を見せた。それを見ていたソレイユとルナは

「もう少し、気のきいたセリフは言えんのかねー」

「しょうがないんじゃない。キリト君だもん」

「・・・・そうだな」

など話していた。しかし、ルナがソレイユの顔を覗き込むと、そこには神妙な表情があった。

「・・・・何か、考え事?」

「・・・・・・いや、ただ・・・・はてしなくめんどくさい予感がするだけ」

肩をすくめながらため息交じりにソレイユはそう言った。それに対してルナはその意味が分からず首をかしげるだけだった。



五十五層 主街区 グランザム

別名≪鉄の都≫。ほかの街がたいてい石造りなのに対して、街を形作る無数の巨大な尖塔は、すべて黒光りする鋼鉄で作られているためそのような名称ができた。しかし、鍛冶や彫金が盛んということもあってプレイヤーの人口は多いが、寒々しい印象を受ける街である。そんな街の一角にあるひときわ高い塔の前に四人はいた。巨大な扉の上部から何本も突き出す銀の槍には、白地に赤の十字を染め抜いた旗が垂れ下がっており寒風にはためいている。ギルド≪血盟騎士団≫の本部である。

「昔は三十九層の田舎町にあったちっちゃい家が本部だったんだよ」

「みんな狭い狭いっていつも文句言ってたわ。ギルドの発展が悪いとは言わないけど・・・・この街は寒くて嫌い・・・・」

「さっさと用を済ませて、なんか暖かいものでも食いに行こうぜ」

「お前の頭の中は食べることしかないのか・・・」

キリトの言葉にソレイユは呆れて溜息をつく。それにキリトは異議を唱えようとしたがそれより先にアスナがキリトの右手の指先を軽く握った。そして充電完了、と言って手を離すと塔に向かって歩いていく。ソレイユとルナは普通にそのあとをついていくがキリトは少し遅れて後を追った。

アスナとルナがブーツの鋲を鳴らしながら近づいていくと、門に控えていた衛兵は持っていた槍をささげえて敬礼した。

「任務ご苦労」

「ご苦労様」

返礼をして颯爽と等の中に入っていく一同。塔の中は街並みと同じく黒い鋼鉄で作られていた。金属音を響かせ階段
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