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妖精の義兄妹の絆
咎の炎と竜水
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ゼロは思わずにやけてしまった。
「面白い。」
「これなら勝てる!!!」
「来い。ドラゴンの力よ。」






ドッ

「行くぞォ!!!!」






























そして同じ頃

ヒュオォォォ

タクヤとランスの間に冷たい風吹く。
互いに睨みながらじりじりと距離を詰出した。
そして、

バッ



ヒュッ










バゴォッ

「…!!」
互に渾身の一撃を繰り出し、それは双方もろに喰らった。だが、
「…ぅうるぁぁぁぁっ!!!!」
タクヤはさらに力を入れ腕を振りかぶった。

ドゴォン

そして地面に叩きつけた。
「かっ。」
ランスはたまらず体中にある空気を全て吐いた。
「さっきのオレと思ったら沈んじまうぜ?」
その言葉を聞いてかすかさずタクヤに反撃する。
だが、それは今のタクヤにはかわす事は造作もなかった。
「!!」

ドゴォッ

「がはっ。」
反撃した事で隙が出来てしまったランスの脇腹にさらに重い一撃を浴びせた。
さらにタクヤの追撃はまだ終わらない。

「オラァァァァァ!!!!」

ガガガガガガガ

「ちぃ!」
ランスはタクヤのラッシュを防ぐので精一杯のようだ。
だが、ランスも黙ってはいない。
「雷槍“ボルテック"!!!!」

バチバチバチバチィ

ランスは槍に雷を纏わせる。
「水の魔道士ならこれは応えるだろぉなぁっ!!!!」

ビュン

ランスはそれをタクヤめがけて放った。激しい雷がタクヤに迫ってくる。
だが、

パッ

「!!」
タクヤは前に片手を突き出した。
そして、
「おるぁぁぁぁぁっ!!!」

ズガァァァン

タクヤはランスの攻撃を素手で受け止めきった。
「なん、だと…。」
これほどまでに魔力が向上していようとは思っていなかった。
手加減などは一切していない。むしろ本気で仕留めるつもりで放った攻撃も片手で防がれ、
大抵の魔道士ならばここで意気消沈していただろう。
「フ、フフ…。」
「?」
「フハハハハハハハハハッ!!!!」
ランスの甲高い笑い声が部屋中に響き渡る。
「…ずいぶん余裕があるじゃねぇか。」
そう言ってみたもののタクヤは微塵もそう思っていなかった。
「フフ、これが滅竜魔道士の最終形態か…。なかなかだよ、その力。
まさかここまでやるようになるとは思わなかったぜ…。」
ランスは手に持っていた槍を別空間へ移動させた。これはエルザなどが使う換装の一種だ。
「だがよ…、それもここまでだ。」
途端にランスの顔つきが先程までとは別のものに
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