アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第五話 フロアボスとの戦い
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
キリトたち御一行は運悪くリザードマンの集団に遭遇してしまい蹴散らして回廊に到達したためか安全エリアを出て三十分が経過していた。そのためか、軍のパーティーに追いつくことはできないでいた。
「ひょっとしてもうアイテムで帰っちまったんじゃねぇ?」
「いや、あの中佐殿の性格を考えるとそれはありえないな」
おどけたようなクラインの言葉にソレイユが反論した。回廊の半ばほどまで進んだとき、かすかだが悲鳴が聞こえた。その悲鳴を聞いた一行は駆け出すが敏捷力に優れたキリト、アスナ、ソレイユ、ルナがクラインたちを置き去りにして、左右に大きく開いた大扉の前に到着する。
「おい!大丈夫か!」
キリトが叫びながら半身を乗り入れる。扉の内部は地獄絵図そのものだった。HPバーを七割も残して暴れるザ・クリームアイズ。対して、軍の連中のほとんどはHPバーを赤く染めている。
「早く転移アイテムで離脱しろ!!」
ソレイユの叫び声が響く。しかし、次の瞬間絶望の表情で軍のプレイヤーが叫び返してきた。
「だめだ・・・!く・・・クリスタルが使えない!!」
「な・・・・・」
その叫びに絶句するキリトたち。そんな中コーバッツがあり得ない言葉を叫んだ。
「何を言うか・・・ッ!!我々解放軍に撤退の二文字は有り得ない!!戦え!!戦うんだ!!」
「馬鹿がっ!!」
命を顧みないコーバッツにソレイユが悪態を吐く。軍の残りメンバーを数えてみると二人足りないということが分かった。それはすなわち二人死んだに他ならない。その時、ようやくクラインたちが到着し、キリトが状況説明を行い、クラインの顔が険しくなる。一同がどうするか思案している中、コーバッツが無謀なことをする
「全員・・・突撃・・・!」
そういってHPに余裕のある八人が突撃していくが、悪魔の口から攻撃判定あるのガスが吐き出され、斬馬刀で切り飛ばされる。斬り飛ばされたのはコーバッツであった。HPバーが消滅してしまったため、その体はポリゴン化し砕け散った。リーダーを失った軍のパーティーは瓦解してしまい、逃げ惑っている。
「「だめ・・・だめよ・・・もう・・・」」
掠れた声がアスナとルナから聞こえた。その声を聴いたキリトが二人を止めようとするがその前に二人はボスめがけてつっこんでいった
「「だめーーーーーーッ!!」」
「アスナッ!」
「チッ・・・」
「どうとでもなりやがれ!!」
そういってキリト、ソレイユ、クラインたちも後を追う。アスナとルナの捨て身の一撃は、悪魔の背中に命中したが、HPの減少はほとんど見られない。グリームアイズは怒りの雄叫びとともに向き直ると、猛烈な速度で斬馬刀を振り下ろす。その余波に当てられ体勢を崩してしまう。そこへ斬馬刀が振り降
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ