アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第五話 フロアボスとの戦い
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めながら答えるソレイユ。
「け、≪剣聖≫の出現条件は!?」
「さあ?」
ソレイユの説明が終わり、クラインがスキルについてここぞとばかりにがっつくが、ソレイユの言葉を聞いて肩をおとしている。そんなクラインを無視してキリトが再びソレイユに訊いた。
「そういえばさ、ソレイユ。刀であの斬馬刀を受け止めてたけどよく平気だったな。刀って基本的に耐久値が低いのに」
「ああ、あれな。≪業物≫スキルのおかげだよ」
「わ、≪業物≫スキル?」
聞いたことのないスキル名に身をのり出して聞いてくるキリト。隣にいるアスナもその話題に食いついた。
「武器の耐久度を減り難くする効果があるエクストラスキル」
「そ、そんなスキルあるのか!」
「あるよ。おれだけじゃなくて、ルナやクラインたちも発現してるはずだけど・・・」
ソレイユの言葉に頷くルナとクラインたち。それを見たキリトがソレイユに突っかかる。
「なんで教えてくれなかったんだよ!」
「聞かれなかったから。それにアルゴには教えてあるぞ。定期的に情報を集めないお前が悪い」
その言葉を聞き崩れ落ちるキリト。アスナも目をそらしている。そんな雰囲気を察してかクラインがキリトとソレイユに向かってぼやいた。
「ったく、水臭ぇなあキリト。そんなすげえウラワザ黙ってるなんてよう」
「・・・こんなレアスキル持ってるなんて知られたら、しつこく聞かれたり・・・いろいろあるだろ、その・・・」
キリトの言葉にクラインは深く頷いた。
「ネットゲーマーは嫉妬深いからな。オレは人間ができてるからともかく、妬み嫉みはそりゃああるだろうなあ。それに・・・・・・まあ、苦労も修行のうちと思って頑張りたまえ、若者よ」
「勝手なことを・・・」
「・・・・・・」
楽しそうに笑うクラインにキリトはつぶやき、ソレイユは黙ったままである。そして、クラインは生き残った≪軍≫の生存者たちに伝言を軍全体に伝えるように言って帰らせた。それを見送ったとクラインはキリトたちのほうへ向き直り両手を腰に当てて言った。
「オレたちはこのまま七十五層の転移門をアクティベートして行くけど、お前らはどうする?」
「そちらに任せるよ。精神的にもうへとへと」
「俺もソレイユに同意」
ソレイユとキリトの言葉に頷くと仲間を引き連れ扉を開けてその先へと消えていった。それを見送った後、キリトとアスナは抱きしめあったままであったため、そんな二人にルナが遠慮がちに声をかけた。
「あの、お二方?私たちのこと、忘れてません?」
その言葉を聞いて、キリトとアスナは顔を真っ赤にして慌てて離れた。そんな二人の様子を見てソレイユが核爆弾を落とした。
「お前らもう結婚でもしたら?
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