アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第五話 フロアボスとの戦い
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。疲労しているソレイユにはルナが付き添っている。そんな様子をキリトが認識すると、アスナが泣き出す寸前のように眉根を寄せ、唇をかみしめている。
「バカッ・・・無茶して・・・!」
叫ぶと同時にキリトの首にしがみつくアスナ。しかし、キリトが
「・・・あんまり締め付けると、俺のHPがなくなるぞ」
と冗談めかしに言う。それを聞きアスナは真剣に怒った表情でハイ・ポーションをキリトの口に突っ込んだ。
「もっと他に言うことあると思うんだけど・・・・」
「キリト君にそれを求めること自体間違ってる」
それを遠くから見ていたルナとソレイユは二人そろってため息を吐きあきれ果てている。そうしている間にクラインが遠慮がちに声をかけた。
「生き残った連中の回復は済ませたが、コーバッツとあと二人死んだ・・・」
「・・・そうか。ボス攻略で犠牲者が出たのは、六十七層以来だな・・・」
「・・・これじゃ、自殺と変わんないよ」
絞り出すように言うルナ。クラインは大きくため息を吐き切り替えるようにキリトとソレイユに訊いた。
「そりゃあそうと、オメェラ何だよさっきのは!?」
「・・・言わなきゃダメか?」
「おれも?」
「ったりめぇだ!見たことねえぞあんなの!」
アスナとルナを除く、部屋にいる全員がキリトとソレイユの言葉を待っている。それに気づいたソレイユは大きく溜息を吐いた。
「・・・エクストラスキルだよ。≪二刀流≫」
おお・・・というどよめきが、軍の生き残りと風林火山から流れた。そして、当然の興味を顔にうかべ、クラインが急き込むように問いかけた。
「しゅ、出現条件は」
「わかってりゃもう公開してる」
キリトの言葉にクラインが唸る。次いでソレイユのほうに視線を向けるキリトを含めた一同。その視線を受けたソレイユは溜息をつき説明に入った。
「おれのは知ってのとおり≪剣聖≫っていうエクストラスキルだ」
「いや、それは知ってるよ。知りたいのは最後に使った技だよ」
見たこともない技に興味津々なキリト。
「・・・ああ、あれね。≪剣聖≫スキルの最上位剣技≪ワールド・エンド≫だよ」
「どんな技なんだ?」
よほど興味深いのかしつこく聞いてくるキリトに、ソレイユはすごくうんざりしている。
「超高速で単発の居合い斬り。一言でいえば、タメ技。納刀して居合いの構えを取った時間によって斬撃の威力と速度が増すっていう技。デメリットとして、スキルディレイが溜めた分だけ長くなる、直線的にしか動けない、などがある。・・・ほかに聞きたいことは?」
「でもさ、≪剣聖≫スキルで居合いってできるものなのか?」
「≪剣聖≫っていうほどだからな」
キリトの疑問に肩を竦
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