アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第五話 フロアボスとの戦い
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ろされる。
「・・・させるかよ」
その自棄に落ち着いた声とともに斬馬刀が受け止められた。受け止めたのはソレイユ。膝をクッションに使いたいしたダメージもなく攻撃を受け止めた。そして、後ろにいる二人に向かって言った。
「頭を冷やせ。今自分にできることを考えろ」
その言葉が言い終わるとともに再び斬馬刀が振り下されてくる。今度は受け止めるのではなく刀身で滑らせ攻撃をそらせた。擦れ合う刀身から火花が散るが、そんなのお構いなしにソレイユは攻撃をそらした。その後、グリームアイズの攻撃に備えるため体勢を立て直していく。
体勢を立て直したアスナとルナ、キリト、ソレイユが悪魔の追撃に備える。すべての攻撃が致死と思えるほど圧倒的な威力で襲い掛かってくる。防御に徹している四人だがHPは徐々に削られていく。
最初こそ膠着状態となっていたが、このままではキリトたちがジリ貧で負ける。しかし、いきなりその膠着状態が破られた。悪魔の攻撃がキリトを捉えたのだ。
「ぐっ!!」
「き、キリト君!?」
HPが大幅に減少する。キリトの装備とスキル構成は攻撃特化仕様であるため一発の攻撃の直撃が命取りになるのだが、今のキリトにはそれ以外のことでの迷いのようなものが見えた。
そんなキリトを見てソレイユはルナたちに向かって叫んだ。
「ルナ、アスナ、クライン!少しの間持ちこたえてくれ!」
「難しいけど・・・わかった!!」
ソレイユの声に三人を代表してルナが答える。その答えを受けたソレイユはキリトの元まで近寄り言った。
「キリト、奥の手があるなら使え。このままじゃ全滅だ」
「・・・わかった!」
ソレイユの言葉にキリトはメニューウインドウを呼び出し、可能な限り早く操作する。
少しするとキリトの背中にはもう一本の剣が現れ、その操作をし終えるとキリトは三人に向かって叫んだ。
「いいぞ!!」
クラインは一撃くらい退いていく。アスナとルナはキリトの声に背を向けたまま頷き、突きと斬撃を繰り出す。
「イヤァァァァ!!」
「ッ!!」
残光を残す二人の一撃はグリームアイズの剣と衝突し火花を散らせる。大音響とともに両者がノックバックで距離ができ、間合いができる。
「「スイッチ!!」」
そのタイミングを逃さずキリトとソレイユが叫ぶと、正面に飛び込む。硬直から回復した悪魔が剣を大きく振りかぶる。炎の軌跡を起こしながら振り下される剣をソレイユが刀で弾き返す。予想以上の力で弾かれたため悪魔が大きく仰け反った。そこに背にある新たな剣の柄を握り、抜きざまに胴に一撃を見舞う。初めてのクリーンヒットに、悪魔のHPを大きく減少させた。
「グォォォォ!!」
仰け反りから回復した悪魔が憤怒の叫びを上げながら、上段の斬
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