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転生とらぶる
マブラヴ
0849話
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の代表は言葉を濁す。
 それ以上は何を言うでもなく、他の国の代表と代わる。

『率直に伺いますが、あの巨大な空飛ぶ城のようなものはシャドウミラーのいる世界では普通に存在する物なのでしょうか? 我が国から派遣された観戦武官の報告によると、まるで1つの基地その物が動いているようだった……と聞かされていますが』
「あれは機動要塞ニヴルヘイム。シャドウミラーの軍事機密だから詳しい性能は説明出来ないが、今の言葉にあったように自由に移動が可能な前線基地という認識でいてもらって構わない」

 今回の戦いでニヴルヘイムが使ったのは、重量子ビーム砲とG・インパクトキャノンの2つだけだ。ニーズヘッグが使用したフレイヤを使用可能だという事や、あの巨体を活かした体当たり攻撃がある事、そして何よりもニヴルヘイム最大の武器でもあるエーリヴァーガルに関しては予想も出来ないだろう。
 ……まぁ、エーリヴァーガルはその莫大な効果範囲と威力で、地上で使うには色々と難しい武器なのは事実だが。
 今回のアラビア半島防衛線でも、BETAの後方に現れた位置関係から、もし使っていたら下手をすればまだ生き残っている人間の街や都市に大きな被害を与えていた可能性もある。
 それを思えば地上では使い道があるのかどうか、非常に微妙ではあるな。

『そのニヴルヘイムと仰いましたか。そのニヴルヘイムはこれからもこの世界……マブラヴ世界で使用していく予定はあるのでしょうか?』
「ある。さっきも言ったように、ニヴルヘイムは機動要塞。自由に移動可能な前線基地としての機能を持たせている。シャドウミラーがこの世界で活動する上ではオーストラリアにあるゲートを設置した軍事基地と同様に……あるいはそれ以上に重要な拠点としても使用出来るだろう」
『なるほど、非常に興味深いお話ですね。……では、そのニヴルヘイムを他国に貸し出す、という可能性は……』
「無い」

 最後まで言わせずにキッパリと断る。

「繰り返すが、ニヴルヘイムはシャドウミラーでもかなり重要度の高い機密だ。さすがにそれを他国に貸すという事は出来ない」
『それでは……それでは、シャドウミラーの力があれば救える、この世界の住人達をアクセル代表は見捨てると言うのですか?』
「そこまでは言ってないさ。どうしても俺達の力を借りたいのであれば、ニヴルヘイムだけではなく、俺達そのものを傭兵として雇えばいい」

 その言葉にザワリとする会議場。
 俺達が傭兵的な活動をするというのは、オーストラリアを通して伝わっていた筈だ。所詮は1国とでも思っていたのか? だが、今回のアラビア半島防衛線で俺達の戦力をその目で確認し、考えが変わった……といったところだろう。

「他にも、後で外交担当の者から各国家に伝えさせて貰うが、BETAの死体の処分を引き
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